介護支援専門員(ケアマネージャー)合格体験記

介護支援専門員(ケアマネージャー)合格体験記

医療分野に長年携わっており、介護分野の知識がほぼ無い状態から介護支援専門員(以下ケアマネージャー)の試験に昨年合格し、晴れて免許を取得しました。合格された方の多くはある程度の投資を行い、また職場によっては施設からの多額な支援を受けて大手の通信教育を定期購読されていたり、あるいは合格塾のようなセミナーに参加し講義を受けて合格されたりしていると思います。
しかし、私は問題集三冊(恐らくトータル1万円を超えていない投資)で合格を掴みました。

ケアマネージャーの合格率について、実際はもっとハードルが低い

詳しいデータは割愛しますが、ここ数年間の合格率は全国平均15~20%で推移しています。この数字だけ見ると大学受験や難しい資格試験のような印象を持たれますが、実際はどうでしょうか。最近は少しずつ減ってきていますが、施設に従事している職員さんたちにとりあえず受験してみろという形で受験資格のあるケアマネージャー資格の未取得者全員に受験させるところがあるようです。

ほぼ強制受験だったりしますから、施設の雰囲気にもよると思いますが、日常業務で忙しくとらなくても仕事ができるということで形だけ受験される方も少なくないかもしれません。それに受験勉強と仕事と家事、育児が重なるとまず勉強は不可能です。そういった方々も少なくはないわけですから、実質の合格率はかなり高い可能性があります。

そう考えると、前向きに勉強する気になれますから、そういうメンタルの持ち方も大切だと思いました。

問題集は年明け1月中旬ごろから発刊される

問題集だけを使った勉強法ですが、まずスタートを早くすることがポイントです。正直仕事をしながらだと余程余裕がある人でない限り時間をとることはできません。例外はありますが、合格の可否はトータルの勉強時間の量によると思います。そうなると、三か月前に集中するよりも10月の試験に向けてなるべく早くスタートすることで1日わずかな時間でもトータル時間で合格圏の勉強時間レベルの知識を学ぶことが出来ます。

ただ、学力テストと異なる点は介護保険の制度が毎年変わるため、分野によっては正答だったものが誤答になるという事があります。そうなると前年の試験の翌日からスタートするというのは必ずしもベストではありません。

最新の制度がまとめられたテキストで、なおかつ最も早く発売する時期となると、冒頭にお話しした一月中旬ということになります。なので、一月の頭になったら書店や通販サイトなどでテキストを購入し、購入と同時に手を付け始めるというのが最適な時期と考えます。

どんな種類のテキストを買ったのか

具体的な書名は広告になってしまうので、具体的にはお話しできませんが上下巻の問題集と予想問題集の三冊です。確かに行政関係の教科書も発売されていますが買いませんでした。あくまで辞書的な使用方法になります。

恐らくこれをまともに、しかも一日わずかな時間でまとめて、なおかつ理解しようと思ったら数年はかかるボリュームです。こんなことをしていたら試験どころではありません。あくまで合格することが目的であって詳細は合格後の実務研修できっちり勉強することをお勧めします。

テキストの使い方

使い方としては一日数ページ、一日数問解いて解説をまとめるという方法で勉強してみました。仕事の後は頭が働かないしネガティブな感情で寝ることになり、しかも起きたら忘れているという悪循環だったので、私の場合は朝起きて速やかに整容した後、朝飯を食べる前に小一時間程度毎日行う程度でした。

どうしても最初のうちは無理をしてペースを上げようとしますが、そうすると継続できないことが多いので、一問程度しか進まなくても良しとしました。そうすると意外と長続きします。

量としては10か月程度あれば問題集を5周程度できます。他の体験談の方を見ると4周程度で合格したそうなので、4~5周やって解説がほぼ理解できれば最近のレベルの試験なら合格圏内ではないでしょうか。

分厚い問題集にひるむことなかれ

最初問題集を買うとその分厚さに多少ひるむと思います。分野が多岐にわたっているため問題のレベルは浅くともそうなってしまうのです。また、私の場合は介護分野の知識がなかったため、30問連続不正解や解説を読んでも理解できないことがままありました。

しかし、分からなくてもとりあえず字だけまとめて、次の問題進めようという行動指針が進行を後押ししたのかもしれません。正直1周目で全て理解出来たらもう受験日まで勉強する必要はないです。

一周終わると一気に効率が加速する

分からないなりにも一周するころ(手際が悪くゴールデンウィーク直前に終わりました。)には何となく全体像がつかめるようになっています。その後もう1周してみると前回よりも分かる問題が格段に増え、分からないところだけをまとめ直します。そうするとテンションも上がりますので、二周以降は一気に進むようになります。

分からない言葉はネットで調べる。問題もやり足りなければネットで

分からない言葉はネットで検索すると大変リアルな情報が出てきます。しかもサイトによっては非常にわかりやすい表現で理解もはかどります。ただ、ネットをするとあっという間に時間が無くなるので、ノートの隅や別の紙に書き出して一気に調べるのが良いと思います。

問題もやり足りなければネット上に一問一答形式の問題がたくさんありますからやってみてください。ただし、古い制度の問題がそのままだったりするのでそれを見極めるのも勉強になるかもしれません。
三冊目の問題集はラスト1~2か月で手を付けると良いと思います。分からなくても大丈夫なので、淡々と解説をまとめてください。

まとめ

テスト当日は受験者の多さにびっくりしますが、実質合格を狙っている受験者はそこまでいませんし、実際のテストの問題も数問を除き、いつもの要領で解けば解ける問題ばかりです。数問は受験者の動揺を誘う問題ですから、受験勉強中に身に着けたスルーする力でそういった問題はとりあえず解答し、悩むのは二周目の解答機会に回しましょう。

ボーダーは低いですから、目安の勉強量を超えていればリラックスして合格することが出来ると思います。私の受験時のことですが、斜め前の方が急に過呼吸になって退出しました。そういった光景を見ても普段の力を出すことだけに集中してください。落ち着いて解けばそういうところまで追い込まれることは無いと思います。最後に皆様の合格を期待してやみません。

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