2級ファイナンシャルプランナー技能検定に合格
- 2018.01.31
- ファイナンシャルプランナー
2級ファイナンシャルプランナー(FP)技能検定に合格することができました。
この記事では、自分がどのように勉強し試験に臨んだのか。そして、どう勉強すれば合格へ繋がるのか書いて参りたいと思います。
ユーキャンの通信講座を利用して勉強
2級FP技能検定を受けるためには、まず受験資格を満たさねばなりません。私は前職がFPと全く関係のない職業に就いておりましたので、受験資格の一つである、「FP業務に関して2年以上の実務経験を有する者」には該当しませんでした。さらに、3級FP技能検定に合格すれば2級FP技能検定の資格を満たすのですが、3級を受けず一気に2級FP技能士の資格を取得したいと思っておりましたので、受験資格を得るために、ユーキャンの通信講座を利用しました。
この講座は日本FP協会の認定講座ですので、提案書課題を提出しクリアすることで、「日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者」という受験資格を満たすことになります。
結果から申し上げますと、提案書課題を提出しクリアしたのち、テキストを用いた勉強に重点を置いた為、通信講座についている添削問題自体はあまり活用しませんでした。テキストを読み込み知識をつけ、過去問を解きながら知識を定着させていく勉強をひたすら繰り返しました。
3ヶ月毎日8時間は勉強した
短期間で勉強しようと決めた為、3ヶ月と期間を定めました。仕事を辞め主婦でしたので、家事を終えて10:00-18:00までぶっ通しで勉強しました。試験2週間前からは、それに加え21:00-25:00まで勉強し、追い込みをかけました。
テキストは6冊(一冊あたり一分野)あり、はじめの1ヶ月半は一冊あたり1週間のペースで勉強しました。この時はじっくりテキストを読み込み、マーカーで重要な点をマークしたり自分なりに要点をまとめることに重点を置いて勉強しました。テキストの内容を覚えるというより、理解するといった感覚です。
初めて見聞きする用語や法律が多々あるので、焦らずじっくり理解を深めていきました。どうしても理解できなかった点に関しては、付箋などで目印をつけ、2周目以降に再度時間をかけて読み込み理解するようにしました。その後、一冊あたり2日のペースで2周目に突入。この時には覚えるという作業に入っていきました。約2ヶ月でテキストを2周し、3周目は1日一冊のペースで勉強しました。2周目以降は、一冊にかける時間が一気に減りましたが、はじめの1ヶ月半の間に、一冊あたり1週間かけてじっくり勉強した為か、2週目以降は比較的スムーズに読み進み、知識をつけていくことができました。
過去問は3週間前から取り組んだ
テキストを3周し終えたのが試験3週間ほど前でしたので、そこから過去問に取り組みはじめました。本番同様の制限時間で解き、採点および間違えた箇所はテキストに戻って復習を繰り返しました。時間をかけて学習していても、問題を解くことで知識が定着していない単元、部分が明らかになりましたので、過去問を解くことの重要性を身をもって感じました。この勉強を試験直前まで繰り返し行い、過去問は7回分行いました。
試験結果
試験は1日で行われます。午前中に学科試験120分、お昼休憩をはさみ午後は実技試験90分でした。学科試験ではあまり手応えがなく、お昼休みにテキストと照らし合わせて採点をしてみようかとも思いましたが、何とか気持ちを切り替え、午後の勉強をしつつお昼ご飯を食べました。
試験結果は、学科試験は60点満点中56点、実技試験は100点満点中87点でした。どちらも合格基準はそれぞれ6割以上(学科試験は36点以上、実技試験は60点以上)でしたので、余裕を持って合格することができました。
難しかったところ
学科試験は過去問と出題傾向が変わったのか、一通り読んで正解の選択肢をすぐ選べるような問題は少なかったような気がします。さまざまな知識を総動員して、消去法で選択肢を選んだ設問が多かったので手応えがあまりなかったのかもしれません。過去問はあくまでも出題傾向を知る意味および定着していない知識の洗い出しのツールとして活用し、やはり一番はテキストをしっかり読み込んで正確な数字まで覚える勉強が必要だなと思いました。(年数、金額など引っ掛けとなりやすいです。)
実技試験は、難易度的には変わりがなかったような気がしますが、過去問よりも計算量が増えていました。試験時間ギリギリで解き終えましたので焦りました。
試験に受かるためのコツ
学科試験は6分野(ライフプランニングと資金計画、金融資産運用、タックスプランニング、リスク管理、不動産、相続・事業承継)から均等に出題され、トータルの点数で合否判定されます。私は相続・事業承継の分野が何度テキストを勉強しても苦手でしたので、その分野はある程度勉強した後、それ以外の分野で点数をしっかりとれるよう勉強時間の配分を変えました。範囲が膨大でかつ、それぞれの分野は系統の違う内容なので、自分の得意不得意を見極めて勉強量を調整した方が、点数アップに繋がるかと思います。
また、過去問を勉強する際には、正解でない選択肢に関しても、どの部分が間違えていて、どのように変えれば正解の選択肢になるのかなど、細かく勉強することが大切です。このような勉強を行うことで、単純に過去問を解いた場合の何倍も多くの量の知識をつけることが可能です。先程も述べましたが、試験範囲はかなり広いので、過去問もうまく使い、効率よく勉強することが求められるかと思います。
実技試験に関しましては、過去問と似たような計算問題が数多く出題されるので、過去問を解きながらとにかく手を動かし計算する事で、計算方法を身につけることが出来ると思います。私の受験した回は、計算量が増えた印象がありましたので、設問を読み、計算時間がかかりそうだなという印象のものは後回しにしておく必要もあるかと思います。合格基準は6割ですので、最悪の場合、計算量の多い問題は解けなくても大丈夫です。計算量が少なく、すぐ答えの出る設問も数多くあります。そちらから解いて点数をとっていけば大丈夫です。
ちなみに、学科試験、実技試験ともに、電卓を持ち込むことができます。私は家計簿をつける時くらいしか電卓に触った事がありませんでしたので、スムーズに電卓に数字を入力できるようになるまで、かなりの時間がかかりました。試験本番では、とてつもない速さで電卓をたたく方々が多く見受けられました。実技試験においては電卓をたたくスピードが合否をわける気もします。私のように電卓に慣れない方の場合は、勉強開始当初から学科試験と平行で実技試験の問題も解き、電卓に慣れておいた方が直前期に焦らなくて済むと思います。
また、試験時間中は電卓をたたく音だけが部屋中に響き渡るという状況なので、とてつもない速さで電卓をたたく音に圧倒されず焦らない気持ちも大切です。自分のペースで問題を解き進め、実力を出し切ってください。
最新の情報に注意が必要
FP技能検定は、テキストに書かれている期間などの数値が古いことが多々あります。本番では昔の内容で覚えていると正しい選択肢を選べないような事態にも直面する為、最新の情報を得て覚える必要があります。ユーキャンでは定期的に改訂内容が送付されてきましたので、その点は参考になりました。
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