調理師試験の受験資格と勉強方法・心構え
- 2017.11.27
- 調理師試験
今回は私が数年前に取得した調理師免許の試験に受かるコツを紹介したいと思います。
勉強方法
調理師の資格取得には大きく分けて二つの方法があります。
- 調理学校で専門的な勉強を受けて、そして卒業と同時に資格取得する方法
- ある一定条件をクリアすれば一般の方でも受けられる、国家試験を受験して受ける方法
です。
後者に関しては、独学で学ぶケースとなる場合も多い訳ですが、これによって取得を成功する方も、実は数多くいます。
なので、「独学」となると少し難易度の高い様な印象も受ける所ですが、決してハードルの極めて高い様な物でも無かったりするので、大いに目指されるのはアリと言えるのです。
独学の場合、勉強方法にいくつかの手段があるのでご紹介しておきたく思います。
独学の勉強方法
まず一つは、公式テキストを購入しての勉強です。
このテキストは、受験申し込みを試験センターにした時に合わせて購入出来る物となっています。センター自らが発行しているものなので、信頼がより持てる存在とも言えるでしょう。
さらには、同じく試験センターが公式に開いている試験講習会もあるので、足を運ぶとさらに良いかもしれませんね。
(実はこの講習会に参加して真面目に勉強するとほぼ確実に受かります!)
もう一つは、最近注目されている、通信講座による資格勉強です。多少費用はかかりますが、充実したテキストや確かな勉強の進め方をアプローチしてくれるので、より試験合格に近づけるかもしれません。
あとは努力次第ですね。学校機関で学ぶのと同様の知識を一人で頭に叩き込むのは、決して簡単な事ではないかもしれませんが、学校へ通う費用よりも圧倒的に安くで臨めるメリットもあるので、決して不利な事ばかりでもありません。
調理師試験の受験資格
「調理師になりたい」そう志した人が、誰しもすぐに資格試験を受けられるかと言えば、決してそうではありません。
受験資格に相当する実績が無ければ受験する事すら出来ないので、気をつけましょう。
受験資格は、2年間の実務経験となります。
また少し特種ではありますが、アルバイトや調理補助として厨房、キッチンに入っていた場合でもこの資格は手に入るので、実際の調理業務の経験を持っていなかったとしても、取得を目指す事は可能となります。
ですが、そう考えると、ここで一点疑問が生まれますよね。一体どうやってその実務経験を試験センターに提示するかと言う点です。
そしてこの時必要となってくるものこそが「調理業務従事証明書」と言う訳なのです。
この証明書はその名の通り、調理の現場で従事していた期間を照明してくれる物で、働いているお店や施設の責任者の人に頼めば、発行してもらえます。
これにより、たとえ調理をメインで行っていた経歴が無い人でも、受験資格に相当するかどうかをセンターは確かめる事が出来るのです。
提示の仕方は、受験申し込みを送る際に同封する形となっています。
受験資格があるかどうかを審査する上で、とても重要な物となってきますので、必ず忘れずに用意する様にしておきましょう。
せっかく受験勉強に励んでいたとしても、これ一点忘れるだけで、折角のチャンスを棒に振ってしまうケースにも繋がってしまいかねません。
試験概要
- 試験科目:食文化概論、衛生法規、公衆衛生学、栄養学、食品学、食品衛生学、調理理論
- 試験方法:7科目全60問、マークシートによる四肢択一方式
- 合格基準:原則として全科目の総得点が満点の6割以上であるものを合格とします。
ただし、1科目でも得点が当該科目の平均点を著しく下回る場合は不合格とします。 - 合格率:60.5%
上記の通りたとえ7科目中6科目満点でも、1科目0点の場合不合格になりますので、満遍なく勉強する必要があります。
調理師のメリット
調理師免許とは、「調理師」と名乗って仕事をするうえで必須となる国家資格です。
調理師法に基づき都道府県知事が行う調理師試験に合格し、各都道府県の調理師名簿に登録されると、調理師と名乗ることができます。
しばしば誤解されますが、レストランなどで調理の仕事をするうえで、調理師免許の取得は必須ではありません。
調理師免許がなくてもお客さまに料理を提供できますし、店の開業も可能です。
ただし、無免許で「調理師」と名乗れば法律で罰せられるため、その点には注意が必要です。
調理師免許がなくても調理の仕事はできますが、ここでは調理師免許を取得するメリットを挙げてみます。
- 調理に関する専門知識が身につく
- 調理師としての技術や技術があることを証明できる
- 就職先の選択肢が広がる
調理師免許がなくても働ける飲食店は多々ありますが、一方で、調理師免許を保有していることを採用条件とするところも少なくありません。
そのため、調理師免許を持っていれば就職先の選択肢が広がります。
また、調理師免許取得のための勉強課程で、調理の正しい知識が身につくこともメリットといえるでしょう。
独立開業している調理師でも、調理師免許を持っていない場合があります。
若いうちから飲食業界に入り、師匠の下で何年も修行を積んで実力を磨いていき、いざ独立という道筋をたどってきたような人の場合、特別に調理師免許を持っていなくても腕は確かということはよくあります。
調理師免許は国家資格ではありますが、開業するためのものではなく、調理人としてさらなるステップアップを目指す人が取得するケースが多いようです。
ただし、調理師法の改正によって、最近では「飲食店で調理師免許を置くように努めなければならない」といった努力規定が設けられるようになっています。
今後、飲食業に携わるうえで調理師免許取得が義務化される可能性もゼロではありません。
調理師に必要なもの
一般的に調理師は体力勝負でかなりハードな仕事です。
店によっては朝早くから夜遅くまで休みなく働く必要があり、重い食材や調理器具を持つこともあるため、体力があることが第一条件になります。
また、どんなときでも忍耐強くがんばらなければなりません。
とくに最近は忍耐がなく修行の途中で挫折する人が増えているといわれています。
調理師としてやっていくには、入って数年間の下積み期間をぐっと耐えて乗り切る忍耐力が必要となります。一人前の料理人になるという強い意思が大切です。
店によっては必ずしも先輩が丁寧に教えてくれるとは限りません。料理を作ることが好きであるだけでなく、向上心と探究心を持って常に学ぶ姿勢が必要です。
しかし、何よりも必要なのは「料理をすることが好き」「自分の作った料理を誰かに食べてほしい」という気持ちです。この2つの気持ちがあれば、それを支えにつらい時期を乗り越えることができるでしょう。
調理師に向いているのは、基本を疎かにしないきっちりとした性格と確かな味覚の持ち主です。
料理人としてやっていく上で、この2つは最低条件。ここが曖昧では料理人として独り立ちしたときに非常に苦労することになります。
また、これ以外にも勉強熱心であること、センスが良いことなども料理人としてやっていく上で大きな武器になります。
美味しい料理を作りたい、お客を喜ばせたいという気持ちを持ち、創造力を豊かにし、仕事をすることが大事です。
調理師の世界は縦社会です。先輩が言ったことには不満があっても従わなければなりません。
とくに新米の頃は仕事内容、先輩の要求ともにかなりハードです。しかも、それをこなさなければ上には上がれません。
向いているのは、多少理不尽なことがあっても粘り強くがんばれる人、夢を持ち続けられる人。また、体育会系の部活経験のある人も、縦社会の気質になじみやすく向いています。
色々と説明してきましたが、調理師は「好きこそものの上手なれ」というように、料理が好きということが第1の原動力となります。
あなたが料理好きであれば特に難しい試験ではないので頑張ってください!
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