調理師試験に1回で合格できた勉強方法
- 2018.08.18
- 調理師
私は、調理師の資格が欲しいなと思ったのは、訪問介護の仕事に興味があり役立つかなと思ったからです。まず調理師の資格を得るには二つの方法があります。一つは専門学校に行くことです。この場合は卒業と同時に免許がもらえます。もう一つは飲食店などで実務経験を2年して試験を受けることです。私の場合は専門学校に行く費用もありませんでしたし、仕事をして生活費を稼ぐ必要もありましたので、働きながら独学で勉強をして試験を受けるという方法を選びました。私の勉強方法、試験の様子などを紹介します。
調理師試験に独学で1回で合格できました
私は勉強好きでもなく、頭も決して良くないのですが、調理師試験は独学で1回で合格できました。調理師試験はそれほど難易度が高いわけではないのです。誤解がないように言っておきますと、問題自体は勉強しないと難しいですが、6割以上の正解で合格ですから少し間違えても何とかなるともいえるのです。ただ1科目でも0点があると駄目です。記述式はなく全部マークシートですから、よく読んで答えることが大事です。引っかけ問題もありますから注意も必要です。
受験前に必要な書類を用意することも案外大変
調理師試験は受験前に用意する書類が色々ありました。最終学歴の卒業証明書や、従事証明書(勤め先に書いてもらう必要があります)、添付する写真、戸籍抄本(名字が変更になっている場合に必要)などですが、卒業した学校に電話をして取りに行ってと交通費もかかりました。が、これらの手続きをして受験手数料を支払って送ることをしなければ受験できませんので面倒でも必ずしなくてはなりません。
使ったテキストと問題集
無事に願書を提出したら、いよいよ勉強です。私が使ったテキストは1冊だけです。それは公式の「調理師読本」という本です。
問題集は公式の問題集と調理師試験予想問題集(一ツ橋書店)を使いました。
この3冊しか買っていません。他に漫画になっているものとか、ユーキャンとか色々気になりましたが、結局のところ公式のテキストと問題集を全部暗記すればいいのではないかと思ったからです。何冊買っても中途半端になりそうでしたし、3冊に絞ったことは良かったと今でも思っています。この3冊を徹底的に暗記しようと決めました。
勉強方法と勉強時間
勉強方法は、ひたすら公式テキストを読むということから始めました。頭に入っていなくても、覚えていなくてもいいのです。とりあえず1回読み通すことです。その後は問題集をします。もちろん最初は意味がわからなくて間違えるのですがそれでいいのです。
間違えたところをテキストで読んで知識を入れるという方法をとりました。この方法を繰り返すことでいつの間にかテキストはしっかり読み込めていきますし、問題集も繰り返すことで最後の方は問題と答えを暗記できるようになりました。
また間違えたところは紙に書きだしてトイレ、冷蔵庫など目につくところに貼っておきました。特にトイレはおすすめです。宗教と禁止の食べ物、食中毒の菌などは必ず暗記する必要がありますので、毎日目に入るところに貼っておきました。
勉強期間は5か月ほどで、短い日は30分程度、最後の追い込み時期は2~3時間ぐらいはしていたと思います。テキストを暗記するというよりは、問題集を暗記することを意識したと思います。暇さえあれば問題集を開くといった感じでした。スマホアプリにも調理師問題集というのがあったのでインストールして外出先や待ち時間などに見ていました。
試験前の講習会は受けませんでした
調理師試験の前にテキスト代込みの講習会がありました。でも私はすでに公式のテキストと問題集を持っていましたので、参加しませんでした。なるべくお金を節約して合格したいという気持ちもありましたし、当時は飲食店の仕事を辞めて、フリーランスの仕事を始めたばかりでもありました。
今思うと心細い状況だったと思います。お金に余裕がある人はこのような講習会に参加することで不安が軽減されるかもしれません。実は私はプレッシャーとストレスでしょうか。少し体調が悪くなってしまったこともあります。受験料や受験会場に行く交通費、テキスト代などお金はかかっています。私の場合は2万円ほどでしょうか。決して安い金額ではないので1回で合格したい、合格できなかったらお金が無駄になると自分で自分を追い詰めすぎたのかもしれません。
試験当日の様子
試験当日は、電車で会場に行きました。私の場合自宅から受験会場は遠くて同じ県内ではあっても、土地勘が全くないところでしたので、余裕を持って早目に出ました。会場は某大学で、すでに沢山の人が集まっていました。年齢層は幅広く、年配の方もいました。
試験が始まってからはひたすら落ち着いて問題を読みました。わかりにくいと感じた問題はとりあえず飛ばして確実にわかるものからといていきました。マークシートですのでわからない問題もどこか必ず埋めました。途中で退席する人もいましたが、私は時間をしっかり使って納得がいくまで問題と向き合いました。
帰りの電車の中で回答速報をネットで見て、自分が合格点に達しているとわかり、この時「ああ、良かった」と思いました。調理師免許を取りたいと決めて飲食店で働き始めた時からのことを色々思いました。調理師試験の場合は、筆記試験より、実務経験を積むことの方が辛いことが多いかもしれません。これが他の資格試験とは違うところだと思います。
これから試験を受けようと思っている人に伝えたいこと
実は調理師資格がなくても、飲食店で働くことも自分のお店を開くことも可能です。なので、調理の仕事をしていても調理師免許に興味がないという人もいます。
確かになくても仕事ができるのですから、苦労して勉強してまで取る必要はないと思うかもしれません。ですが、調理師の資格は国家資格です。私が調理師を目指したのは、何か国家資格を持ちたいと思って探し始めたのがきっかけでもあるのです。
頑張って勉強したという自信は持てますし、一回とれば一生ものです。また飲食関係の仕事だけでなく介護の仕事など就職の役に立つと思います。しっかりテキストを読み、問題集をとけば合格することはできますので、半年ほど時間をとって勉強することをおすすめします。免状を受け取りに行った時は本当に嬉しかったです。
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