【独学で2級建築士に】図面に関しては、やはり誰かの教えが必要ではないか
- 2017.11.08
- 建築
2級建築士に合格することができました。
ここで、自分がどのようにして勉強をし、合格できたのかを書いていきたいと思います。
2級建築士を受験される方は、専門学校に通って学習される方が多いと思います。
しかし、私は時間もお金もなかったので、独学という方法を選びました。一般的にかかる数十万という授業料がなくなるので、かなり安く受験することができます。
勉強方法
2級建築士の試験は、筆記試験と図面のテストの2段階で行われます。
まずは、筆記試験に合格しなければ、図面のテストに受かることができないので、私はまず、筆記試験終了までは、筆記試験の勉強のみをしていました。
勉強を始めたのは、受験を決めた年の1月からです。筆記試験が7月なので、約6ヵ月間の勉強期間になります。ただ、前年にも受験していたので全く知識のないとことからのスタートではありませんでした。
勉強方法
勉強のために購入したものは、受験時に持ち込み可能な法規の書籍1冊、過去問1冊のみです。
過去問は3~4回解きました。1回目は、問われている内容も選択の回答もほとんど意味が分からなかったのですが、分からない言葉は必ず調べて(インターネットで調べました)それをノートに書いていきました。
この作業は前年の受験の時に行っていたので、今回は少し楽でした。法規の書籍には、過去問に出ている内容に線を入れていきました。これは、前年のものはなかったものとし、もう一度新しいものに線を引きなおしました。
アルバイト先が設計会社だったので、どうしても分からないときは、設計士さんに教えて頂いていました。
勉強時間
勉強時間は、平日と休日で分けて考えました。平日は、朝少し早起きをして1時間、晩御飯を食べた後2時間。このパターンは固定として、余裕のあるときにには、追加するようにしていました。
毎日、きちんとこなせていたわけではありませんが、ドラマを見たり本を読んだりするなら、勉強しようと考えるようになっていました。過去問も何度も解いていくうちに、一時間で解くことができる問題数も増えていくので、同じ1時間でも4月ごろになると、勉強量はアップしていたと思います。
5月ごろからは、ネットで配信されいる一門一答を通勤時間を利用して確認するようにしていました。またこのころより、よく間違える問題は、ピックアップしてノートを作成し始めました。
休日は、1月~3月ごろまでは、土曜か日曜のどちらかに、5時間程度集中して行っていました。基本、土曜日の午前中が多かったです。「そのあと遊びにいくぞ~」という気持ちがモチベーションをアップさせやすいので、この時間に集中してやるのがしやすかったです。
しかし、もっとやらないといけないと考え、4月に入ると、基本空いている時間は勉強するように心がけました。ただ、数分ではなく、2時間程度続けてできる場合に勉強していました。数分で切り上げると、同じ問題ばかり繰り返してしまうので、より多くの問題をすることが大切だと考えていました。
模試を受ける
家庭学習だけでは勉強の進み具合も自分で確認できないので、専門学校等で開催している模試は、できる限り受けました。まだ、あまり多くの人数が受けていないころより模試を受け、そこで頂いた問題を過去問と同様に何度も繰り返し解くように心がけました。
模試を受けることで、会場で受ける緊張感や時間のプレッシャーに慣れることができたのではないかと思います。模試を何度も受けることで、分からない問題で時間をとってしまうと全問解くことができないことを自覚することができましたし、家で自分で時間をはかって問題を解くときと、会場で解く場合とは、違いが出るということが身を持ってわかりました。
何度も模試を受けることは、とても大切なことだったと思います。
本番のテストに近づいたころには、模試はかなり高得点になっていましたので、テストの合格にすこし自信をもって受験日を迎えることができました。
しかし、当日のテストの自己採点では、辛くも合格ラインというところでした。合格通知をもらうまでは、かなり不安でした。
図面の勉強
私は、製図板ももっていなかったので、とりあえずネットや文房具屋さんを周り材料を揃えました。そして、製図の過去問を1冊購入しました。
とりあえず、見よう見まねで図面を書くこととしました。
初めにこまったのは、ものすごく時間が掛かってしまうことです。とりあえず何も考えず正解の図面を時間内に写せるように練習しました。
図面は、毎日夜に1枚描くようにしていました。どうしてもできない日もあったので、一週間に5枚くらいのペースだったと思います。
とりあえず慣れてきたら、今度は自分で考えて書く練習を始めました。
図面の線の意味が分からないことばかりでしたが、仕事場の設計士さんに尋ねると、とても丁寧に分かるように教えてくださいました。線の引き方なども教えて頂きました。
図面の模試も1回受けました。この模試を受けることで、図面は何を書くことが必要なのかをより客観的に考えることができたと思います。もちろん正解と同じ図面が掛ければ寄りのですが、採点のポイントキチンと押さえるような図面を書くことを意識することで、限られた時間の中で、より高得点の図面を作成することができると思いました。
そこで、図面を書く時間配分を自分なりに考えました。私のポイントは以下のようでした。
・図面のテスト時間20分前で必ず手を止める。
・机の上をきれいにして、図面全体を見渡す。
・部屋数など、簡単にチェックできる項目を確認する。
・もう一度気になるところを書き直す。
以上のことを注意して、図面を書くように心がけました。
試験に合格してみて
このような方法で、私は、独学で2級建築士に合格できることができました。
ただ、筆記試験は独学でも、多くの時間を費やせば合格できるのではないかと感じますが、図面に関しては、やはり誰かの教えが必要ではないかと思いました。
ただ、私は実務経験がないので、そのように思うのですが、実務経験がある方でしたら、図面も自己努力で可能だと思います。
試験を受けるにあたり、自分ではできる限り勉強したつもりでした。
ただ、結果として、合格ぎりぎりのテスト結果には、少し不満なところもありました。
過去問のみで勉強していたので、建築を深く学んでいるとはいえません。問題のアプローチが過去の問題と違ってくると、答えも分からなくなってしまいました。過去問だけの勉強では、このような問題点が発生してしまいます。
やはり、1冊はテキストを購入し、テキストを一度は熟読して、それから過去問に取り組む方が良かったのではないかと考えます。年度によっては、大きく過去問からはずれる時もあります。近年、よりその傾向が大きい気がします。過去問を解くだけでは、合格できなくなってきているのではないかと感じました。
本は禁止した
今回、試験を受けるにあたり、本を読むことを自分の中で禁止しました。私は本を読むことが好きで、気がつけば数時間たってしまいます。現代ではゲームでこのようなことになる方も多いのではないでしょうか。
時間が経つことを忘れるくらい好きな趣味は、少しの間封印することをお勧めします。ほんの少しが勉強時間を減らします。あっと言う間に、受験日は近付いてきます。悔いの残らないようにするためには、いっぱい勉強したという自覚が大切だと思います。
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