素人から精神保健福祉士国家試験に合格した勉強時間・勉強方法

素人から精神保健福祉士国家試験に合格した勉強時間・勉強方法

もともとイラストレータをしており、その後結婚、妊娠、出産で専業主婦をしながら、興味のあった精神保健福祉士国家試験への受験を決意し、2018年になんとか合格することが出来ました。今回はそこで気づいたことをご紹介していきたいと思います。

精神保健福祉士国家試験の難易度と主な勉強方法

精神保健福祉士国家試験は、現場での就労経験などがある方には比較的入りやすい内容の科目が多かったのですが、私の場合は素人からのスタートだったので、最初はどのように勉強していくかの見当もつかず、本当に戸惑いました。
「勉強方法が分らないならまずはいきなりでも過去問を解いてみよう!」ということで過去3年分の過去問を主に、カンで解いてみるということから始めました。

全く解けない!でも気にしない!

知識も身についていないのにいきなり過去問にとりかかったので当然用語の意味すらわからないものが多く、不正解ばかりで全く解けません。分からない問題があまりに多く、特に最初のうちは「こんな問題わかるようになるの!?」「単語の意味すら分からないものがこんなにあるのに、試験までにどう攻略していったらいいの!?」とパニックになってしまいました。

それでも「勉強し始めなのだから、わからない問題が多いのは当然だし、仕方ない」とモチベーションが下がらないように気持を整理して、ただ淡々と過去問を解く→見直すの順番を繰り返すことにしました。

意外と大変な勉強時間の確保

淡々とした勉強法を繰り返していく中でも意外と大変だったのは勉強時間の確保です。「毎日○時間勉強しよう」と自分で決意していても、日々の仕事や家事、育児で時間の確保が難しいまま勉強できずモチベーションが落ちてしまったり・・。

そんなことを繰り返すうちに、勉強時間が確保できないのは、自分の中で無駄にしている時間があるからなのではないかと考えるようになりました。例えば毎日の電車通勤などのちょっとした移動時間など、ちょっと目を通して復習する隙間時間はたくさんあります。

しっかり時間を確保して机に向かって集中するだけが勉強じゃない!と考え方を変えてからは日常の勉強時間がぐっと増えて、
気軽に勉強出来るようになり、気持が楽になりました。

基本のテキストは一冊だけ

精神保健福祉士国家試験対策の教科書・ワークブックは山のように出版されていて、最初は随分迷いましたが、一冊一冊の分量も分厚いものが多く、とても限られた時間のなかで網羅出来ないと思ったので、私の場合は中央法規から出版されている「精神保健福祉士国家試験過去問解説集 全問完全解説」に的をしぼって内容に取り組むことにしました。

過去門全問解説には各解答に詳しい解説が掲載されており、その解説も読み飛ばさずしっかり定着させていくことで、必然的にプラスアルファの知識が身に付き、何冊もの教材に取り組むより効率的に自信の持てる正解問題を増やしていくことが出来たと思います。

過去問の答えを覚えてしまったら!?

他の受験者さんからも何度か聞いたのがこの「過去問の正解を覚えてしまって、知識が本当に身についているのか自分でわからない」という悩みでした。

私自身も、勉強の中盤から繰り返し問題を解いていく中で、正答自体を覚えてしまうことが原因で、同じような問いを他の角度から問われた時に理解の浅さを感じることが多くなってきました。せっかく知識が定着してきても、一方向からの問いにしか正解できないのはもったいない!そこで活用したのが「一問一答」です。

確実な自信をつけるには「一問一答」

一問一答とは、国家試験の形式のように正答を選択するのではなく、問われた答え、単語そのものを答えていく形式になるので、正解していく為には確実な知識が必要になります。私は中央法規から出版されている「精神保健福祉士国家試験過去問 一問一答+α」の共通科目編、専門科目編ともに重宝しました。

過去問にある程度慣れて来ていた為に「わかったつもり」になっていた曖昧な知識も、この一問一答でどの方向から問われても正答できる確実なものにしていくことが出来るのでおすすめです。

精神保健福祉士国家試験の模試は早めに受ける

模試は早めに受けたほうがよかった

後から振り返って、ひとつ思うことは「模試をもっと早めに受けておけばよかったな」ということです。精神保健福祉士国家試験の模試は、早ければ夏頃から受験することができます。私の場合は「もし模試の結果が悪かったらモチベーションが下がってしまう」ということを気にして受験直前の冬まで受験を躊躇っていました。

模試の結果が悪かったらチャンス!

不安を抱えたまま受けた模試は、結果がC判定と予想よりずっと悪いものでした。これまでの勉強は間違っていたのか?とがっかりした気持も正直ありましたが、模試の分析結果によって自分の弱点を確実に知ることが出来ました。

結果的には模試は早めに受けたほうが良かったです。結果が悪かったとしても、時間的な余裕を残して実力を知ることが出来ればその後の学習をぐっと効率的なものにして、自信を深めるチャンスに出来るからです。恐れずに早めに受験することをおすすめします。

精神保健福祉士国家試験本番

受験本番は体調管理が一番

国家試験本番の2月は、寒さも厳しいことから風邪やインフルエンザが流行する時期でもあったので、直前での猛勉強などは避け、気持は焦りつつもゆったり過ごすようにしました。今までの自分の勉強してた知識を信じて、「合格にしても、不合格にしても、今さらバタバタしてもしょうがない」といった気持で、まずは体調管理、当日の公共交通機関の確認など、基本的なことをしっかり準備するようにしました。

とにかく淡々と解いていく

試験会場はとても寒く、ホッカイロを用意していって良かったなと思ったことを覚えています。試験中の時間配分などについてもいろいろアドバイスをもらっていましたが、何度も過去問、模試に取り組んできたおかげで自分のペースで解くことが出来ました。分からない題は飛ばして淡々と解いていったので、15分程度の見直しの時間が持てたのもよかったと思います。

結果は120点で合格

結果のでる3月までは気が気でない日々を過ごしていたので、結果発表をみた後は正直ほっとしました。合格基準の90点台を越えることができたのは、やはり模試の分析結果を最大限参考にして弱点をカバー出来たからではないかと思います。早めに自分の実力を把握し、気負わずに自分のペースで勉強していくのが、国家試験合格への近道だと思います。

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