失敗から学んだ販売士検定3級の資格取得のコツ
- 2018.06.15
- 販売士検定
私が販売士検定の存在を知ったのは大学生の時です。経営学部に所属をしており、講義の中で、初めて販売士検定というものがあるのを知りました。販売士検定は2月と7月に行われ、5科目に分かれています。
- 小売業の類型
- マーチャンダイジング
- ストアオペレーション
- マーケティング
- 販売・経営管理
です。
級によって異なりますが、私が受けた3級では、それぞれ第1問~第7問まで出題され、1問あたりの回答数は5つです。問題数は175問ですが、試験時間はわずか100分です。じっくり考えていると、見直しの時間が取れません。
用語集の購入・勉強法
何となくの気持ちで受検をする事に決めました。まずは問題集の購入です。大学に入学をするまでは販売士検定という名前すら聞いた事が無くて、問題集は取り寄せだと思っていました。ですが書店には、販売士検定の過去問の他、用語集など、たくさんの種類の参考書が置いてありました。
過去問を見てみると、用語が呪文にしか見えませんでした。小売や卸売ならギリギリ説明出来るレベルですが、他は聞いた事もない用語ばかりです。いきなり過去問を購入しても、1問も解けないと感じたので、とりあえず用語集を購入しました。その用語集とはナツメ社の『一発合格 販売士3級完全攻略 テキスト&問題集』です。
ほんの少しですが、用語の他に問題も載っており、わざわざ過去問を購入しなくても、出来そうな気がしてきました。ですがこの問題、簡単な〇×の2択で、過去問ではないのです。この選択が後に大失敗を招く事になるとは知らずに…。
どう勉強をしていけば良いのか分からなかったので、まずは知らない用語を無くそうと、すんなりと説明出来ない用語を書き出しました。しかし、知っている用語の方が少ないです。
用語集は重要な用語の部分の色がカラーになっていて、赤い下敷きで隠す事が出来ます。この勉強法で、用語集を2周ほどしました。次に単語帳を作り、自分なりに問題を作りました。まだまだ初めて聞いた用語ばかりですが、この時点で検定まではあと4ヶ月もあります。毎日コツコツ、同じ勉強法で進めていきました。
1度目の検定は不合格
検定当日になり、自信たっぷりで問題を開いた瞬間、私の目が点になりました。見た事もない問題ばかりなのです。検定の直前というと、着席をして問題集を見直している人が多いと思いますが、全員と言って良いほど、皆が過去問を見直していました。過去問を持っていないのは私だけなのでは、と思うほどです。どうにかなると思いながら問題を解きましたが、結果は散々でした。
不合格からの勉強の改善法
検定後、大学の先生に報告をしたら、私の勉強法は典型的な落ちる勉強法だと言われました。まずダメだったのは、過去問を購入しなかった事だと言われました。もっと言えば単語帳を作るのは時間の無駄で、それをする時間があるのだったら、過去問をひたすら解きなさいと言われました。
オススメされたのは成美堂出版の『1回で合格 販売士検定3級過去問題集 3級ハンドブックに対応』です。
過去6年分が収録されていますが、このハンドブックとは何?と思って調べてみたら、主催の商工会議所が出している、検定対策用の教材でした。という事は、ハンドブックも購入しないといけないのかな…。そう思いながら最初に購入をした用語集を見てみたらしっかりと、ハンドブックに対応と書いてありました。
わざわざ新たにハンドブックを購入しなくても、しっかりと用語集を読み込み、過去問を繰り返し解けば十分検定対策になるのです。検定から1週間が経過した頃、もう1度用語集を開きました。検定前に覚えたはずの用語ですが、ほぼ忘れてしまっていました。
前回のように、知らない用語を書き出していると時間がもったいないので、とにかく用語集を読み込み、暗記ではなく、その意味を知り、理解をするまで繰り返し覚えました。
たとえば用語集には、『フリークエント・ショッパーズプログラム』という言葉が載っていますが、初めは何の事か、ちんぷんかんぷんでした。ちなみにフリークエント・ショッパーズプログラムとは、多頻度で買い物をする顧客を優遇し、つなぎとめるための顧客戦略プログラムです。
前回の検定の時には、あまり意味は分からないまま、とりあえず暗記をしました。その失敗を踏まえ、自分なりに解釈をしました。お客側のメリットとしては、頻繁に行くお店の会員になればポイントが貯まったり、ポイントカードの貯まり具合によっては割引になって嬉しいです。お店側のメリットとしては、ポイントカードを作ってもらえれば購入履歴が残るので、新商品が出た時にはピンポイントで商品を勧める事が出来、販売促進につながります。
このように、自分がお客だったら、お店側だったら…と勉強をしたら、スラスラ頭に入ってきました。
また、声に出しながら勉強をすると、より覚えるのに良いと聞いた事があるので実践をしました。同時に、過去問も解き始めました。過去6年分が載っているので、出題傾向が分かります。用語集には載っていない言葉が多く、1周目は空欄ばかりになりましたが、とりあえずそれで1周しました。2周目~3周目になると、答えられるものが増えてきました。4周目以降にもなると、ほとんど不正解はありません。ふと気づくと、同じ問題を何度も何度も間違えています。
そこで、1回間違えたものには〇、2回間違えたものには◎…と、間違えた回数分、印をつけていきました。他にも、凡ミスをしやすい問題には注意の意味で△の印を付け、自分で工夫をしました。
最低限、1日1回分は過去問を解こうと決めました。検定の制限時間は100分間ですが、まずはしっかりと解く事を重視したので、120~130分はかかっていたと思います。そこから採点なので、1日の勉強時間は200分ほどでした。徐々に解くスピードも速くなってきて、100分もかからないで解き終わるようになりました。そうでないと見直しの時間が取れません。1日の勉強時間は100分間前後、それを5か月間続けました。
2度目の挑戦
もう大丈夫、完璧。そう感じながら検定当日、会場に向かいました。前回の不合格の悔しさから、何時間勉強をした事でしょう。今、全ての力を出す時です。問題用紙を開くと、どれも過去問で解いた事のある問題でした。前回の検定の時にはしょっぱなから詰まってしまって全く進みませんでしたが、今回はスラスラ解けました。
時計を見ながらペース配分を考えましたが、十分に見直しの時間が取れるほど、余裕がありました。検定終了後、私は合格を確信しました。模範解答が公開されてから自己採点をしたら、間違えた箇所がとても少なかったです。
ついに合格・これからの目標
合否発表の日、自信いっぱいで商工会議所のホームページにアクセスをしました。合格を確信していたと言っても、やはりドキドキします。受検番号を入力して…。「あった!私の番号があった!」。不合格から5ヶ月間、必死に勉強をした甲斐がありました。帰宅をしてから机の上を見ると、勉強で使用したルーズリーフが山のように積みあがっていました。
改めて用語集・過去問を見るとメモ書きがたくさんあり、ボロボロです。前回不合格だった時にはこうならなかったので、明らかに勉強不足だったと実感をしました。販売士検定に合格をしたから何かあるという訳ではありませんが、買い物に行くのが楽しくなりました。陳列方法を見て、「このお店はこの様な販売戦略なんだなぁ…」と、勉強をしたからこそ目につく事があります。日常生活に役立つ事もあり、次は2級にチャレンジをするつもりです。
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