保育士資格取得までの道のりと勉強法・おすすめ教材

保育士資格取得までの道のりと勉強法・おすすめ教材

私は、大学生のときに保育士の資格をとりました。国家資格で、合格率は10%といわれる難関の資格です。保育関係なので、そこまで難しくないのでは・・・と思われることも多いのですが、これがなかなか難しかったです。

当時、大学とアルバイトと資格試験の勉強と、3足のわらじをはいて勉強をしていた私の合格体験記を書いていこうと思います。

一次試験

当時は、10科目の試験がありました。今は8科目になったそうです。教育法や保育指針など、政府がだしている法律に関する科目や病気や発達、保健に関する科目、ピアノなどの実習に関するものなどがありました。

それぞれ、20問あるうち12問正解で合格です。でも、この1問を正解するには、様々な知識が必要で、単純にマルか、バツか、ではないのです。答えは、正しい文章を選ぶ形式で、5択です。意外と、選んでいるうちに不安がよぎってきて、いくら勉強しても自信満々に答えられないよう、実にうまくできています・・・。

二次試験

二次試験は、実技テストです。絵を書くか、素話をするか、ピアノをひくか、3つの中から2つを選びます。これは、得意不得意もありますが・・・私はそこまで難しくないと思いました。一発で合格できましたし、ピアノもお話も苦手ではなかったので準備に必要なのは3日間くらいです。

ちなみに絵は、単純にかわいい絵を描けばいいだけではなく、難しい表現技法を使わないと合格できないらしく、私は選びませんでした。ピアノは、ギターとかでもいいようです。課題曲だけ発表されて、楽譜等に指定はありませんので、両手で引きながら歌えばOKです。

ピアノも絵も嫌い・・・苦手・・・という人はちょっと難しいかもしれませんね。一次試験に合格したから、二次試験にも絶対合格しないと!と思ってしまう人はプレッシャーにもなりますよね。

私の友人も実際一度二次試験で落ちてしまっていました。そのときは、自分なりには再提言できていた様なので、次も落ちるのではないか、と不安になっていました。2回目で無事合格できたようです。

この一次試験、二次試験に、初めてテストを受けた年から3年以内にすべてを合格すれば保育士の資格を取得することができます。つまり、1回限りではなく、合格した物は次の年に繰り越すことができるのです。今は一年に2回試験がおこなわれますが、私が受けたときは一年に一度でした。

絶対今年欲しい!というわけではないし、日々忙しいから、という人は1回目には集中して5科目を勉強していく、なんて作戦もたてられる訳です。

私は、できれば一年で取得したかったし、1回の受験料はおよそ12000円。バカになりませんよね。また、性格的には意外とスパルタなので全教科勉強して挑みました。結果、一年目に9科目に合格し、2年目にあと残りの1科目、二次試験に合格することができました。

 

勉強の進め方

私は、勉強する日!と、勉強のために予定をいれないでいたりはしませんでした。通学の合間に電車で勉強したり、寝る前に毎日10パージ読んだり、を半年前から始めました。それくらいでいいんです。

難しい試験といってもテーマは保育です。理解するのは難しくありません。「なるほど、なるほど」と理解はできます。ただ、暗記する項目は激しく多いのです。私がいちばん苦労したのは「小児栄養」という科目で、栄養価のことや成長に必要なことがたくさん含まれている科目があります。

どんな栄養素がどのくらい必要であるのか、それは赤ちゃんのものはもちろんお母さんの栄養のこと、男性と女性とを比較して、のグラフもあります。正直、こんな知識が保育の現場で活かせるわけない!という情報なのですが、仕方ありません。

また、覚えることが多すぎて厚生労働省が出しているホームページの資料を見なければならないこともあります。
大切なことは、繰り返し覚えようとすることです。間違いなく、世界一の天才でなければ一発ですべてを覚えることはできません。

保育士試験の教材の話

保育士資格は、人気の資格でもありますし、難易度も高いのでユーキャンなどの通信講座や専門学校もあります。でも、教材費だけでも60000円したりと、結構高額です。当時大学生で経済的にそこまで余裕もなかったので、私が選んだのは「完全独学」です。書店に行き、2冊だけ参考書を買い、勉強をはじめました。

10科目が網羅された分厚い教材と、一問一答形式の問題集です。分厚い教材は1500円くらい、一問一答は1000円くらいでありますよ。ここまでで相当な節約をした気分になれます!

参考書は、いろいろな物がありますが、自分のインスピレーションで選んでいいと思います。保育系であるので、くまちゃんのイラストがあったりカラーだったり、かわいいものも豊富でした。

有効活用した教材たち

iPhoneアプリ

参考書教材の他に私が活用したものを紹介します。
iPhoneなどのアプリで、保育士試験の一問一答の問題をだしてくれるアプリがありました。600円ぐらいしたような気がしますが、独学なのでまだまだ、講座を利用したときに比べて節約できています。思い切ってこれを購入しました。

出かけるときに重い教材をもっていくのが嫌なときにはたいへん重宝しました。1分でも時間がるときにはいつも見ていました。アプリで600円って結構高い印象ですが、価値はありました。

過去問

勉強を始めて3ヶ月が経った頃、10科目を一通り勉強できたと思い始め、過去問題を始めました。過去問題は、インターネットで検索すれば、過去をさかのぼってたくさん問題が出てきます。

時間も、場所も気にせず、まず一度やって見ました。多分、4割もとれなかったと思います。前述の通り、一問を解くために必要な知識量が多いため、少しでも「曖昧」な覚え方をしているとまんまと違う回答になってしまうのです。

それでも気は落とさなくて大丈夫です。教科書に、こういう漢字で出題される!と書き込んでいくことで、問題にでそうなポイントを自分で予測できるようになるし、似ていて混乱しそうな所はさらにきっちり覚えようと思うし、自分なりに勉強するコツが、過去問題から分かってくるようになります。

私は、この過去問題を5年分、3回ほど行いました。時間は気にしないといいましたが、記述ではなく全問題が選択問題なので、直感で「わかる」か「わからない」かどちらかです。思い出すのに時間がかかるかもしれませんが、そのようなレベルでは合格はほど遠いでしょう。

合格できるくらいしっかり暗記できるようになったら、時間が足りない、などの問題はきれいになくなっていることは間違いないでしょう。むしろあまります。

1回目の受験を終えて

こうして、完全独学で1回目のテストを迎えました。できれば全科目合格したいと思っていたので、丸2日間、10回のテストをなし、体も頭もくたくたでした。アルバイトを丸2日するより疲れました。頭を使ったのでしょうね。

問題用紙は持って帰れるので、自分が選んだ記号を記入してもって帰ります。回答速報は、それぞれのテストが終わってから10分ほどででます。自己採点なので100%ではありませんが、合格したかどうかは基本的に家に帰るまでに分かります。

帰りの電車で自己採点をして、一番苦戦していた「小児栄養」意外は合格点に達していました。しばらくして結果が郵送され、その結果も同じでした。

2回目の受験

2回目は、1科目のみでした。でも、一年越しだったので、早く受験したくて、(早く終わりたくて)うずうずしていました。勉強は4ヶ月前からゆるく始めました。特に方法は変えませんでした。でも、さらに暗記をきっちりして、アプリや一問一答にでてくる問題はすべて暗記しました。

一次試験全科目合格、そして二次試験

前回同様、帰りの電車で自己採点をしたら、12点合格で13点でした。ほっと一安心して、早く正式な結果が来ることを待ちました。こういうとき、なぜがすごくネガティブになって、提出した解答用紙の書き方間違ってたらどうしよう・・・とか思うんですよね。でも、きちんと13点で合格、の手紙が届きました。

二次試験は、前述の通り、3日くらいピアノの練習をして、素話の練習をして終わりました。緊張しましたが、私は筆記の方が何倍も辛かったです。分からない、ということがないので。きちんと練習してそれができれば問題ありません。当日は緊張しましたが、試験官はそれぞれ3人ほどでしたし、事務的に、かつあっという間に終わりました。

二次試験の結果

二次試験も、一次試験と同じように6割合格です。50点満点で、30点で合格ですが、実技なので採点基準はわかりません。講評もないので、おそらく感情的に、センスで、つけられていると感じます。ニコニコ、楽しそうにできればいいのではないかと思います。

まとめ

確かに難しい試験ですが、国家資格ということもあり、持っていれば必ず人生の力になってくれる資格だと思います!小さい子が好きなら、頑張ってとって後悔はしないはずです。
今私は保育士としてはたらいていますが、本当に幸せです。転職だと思います。みなさんも頑張ってください!

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