4度目の挑戦でついに情報処理安全確保支援士試験(SC)に合格!

  • 2018.07.17
  • IT
4度目の挑戦でついに情報処理安全確保支援士試験(SC)に合格!

情報処理試験の「情報処理安全確保支援士試験(略してSC試験)」に、何とか合格することができました。ここまでどのようないきさつで合格までたどり着いたのかを、書いていきたいと思います。

 受験しようと思ったきっかけ

ある時ふと会社の「資格試験補助金」の資料を見てみたところ、情報処理試験の、それも高度情報処理技術者の合格報奨金が他の試験より金額が多いことに気づきました。

ここ数年仕事を頑張っても全然昇給しないし、資格試験も長らく取ってないし、新しいビデオカメラの資金にしたい!と、まあまあ不純な動機でした。

この頃は「情報セキュリティスペシャリスト」という名前だったのですが、この科目を選んだ理由は社会人でも比較的勉強しやすいとGoogle先生のお告げがあったことと、会社でISMSの取り組みを行ってみて、セキュリティについて色々勉強になる事があり、これを形に残しておきたいな、と感じたからです。

とにかく受けてみた

これでも自分、エンジニア歴は20年を超えます。これまでの実務経験で何とかなるでしょう!と、まずは申し込みました。ただ試験となれば、机に向かって鉛筆で文章を書かなくてはならない・・・

そのトレーニングはしておかなくてはいけないな!と思い、まずは過去問題集と、ネットで内容を絶賛されていた「ポケットスタディ(略してポケスタ)」を偶然購入。とりあえずポケスタを読んでみましたが・・・ナニコレ、ワレワレハウチュウジンデスカ??

ま、まあ慣れれば何とかなるでしょう!と、ポケスタは会社の昼休みに眺めて、問題集は帰宅後と休日ほぼ丸1日を費やして、ちゃんと一通り解きました。

午前Ⅰ試験で不合格

そんな調子でとりあえず受けてみた試験。1日中試験するなんて、学生時代ぶりなんですけど。それなりに、良く気力体力が持ったと思います。ちゃんと全問埋めましたし。途中までは何とかなってるかな?と淡い期待を持って迎えた合格発表日。「午前Ⅰ、不合格。以上」・・・返して、今までの勉強時間を返して!!

午前Ⅰの合格だけを目標に

あんなに勉強したのに午前Ⅰのマークシート試験ごときで採点終了だなんて、本当にくじけました。しかし午前Ⅰ試験は、一度合格したら次回から免除特約があるのです。今までの参考書代が勿体ないので、今度はとりあえず午前Ⅰの合格だけを目標にしました。新たに「高度共通午前Ⅰ対策」という本を購入、色々解いてみました。

こういう問題は、大の大人にはなかなか馴染めません。資格試験というものは若いうちに取るものだと、ひしひし感じます。

2度目の受験は、午後Ⅱ試験があと18点足りない・・・

午前Ⅰ問題だけ勉強し、他はまったくやる気が出ないまま2度目の受験。この試験は春と秋の2回受験できるのが、本当に良いです。会場の紅葉が奇麗だわー、とのほほんと帰ってきました。どうせ不合格だしねー。と思ったら、午前Ⅰ試験は見事合格!前Ⅱ、午後Ⅰ試験も合格!!

午後Ⅱ試験が・・・あと18点足りないだけじゃんかー!!これは、実は、見込みあるんじゃないの??俄然、次回の春試験に向けて意欲が沸き、速攻再受験の申し込みをしました。

3度目の試験も不合格

今度は午前Ⅰ試験は免除です。思う存分、専門科目の勉強に取り組めます。この時にもう1冊「ポケット攻略本」というのを入手。同じ「ポケット」と名が付いてますが「ポケスタ」よりも優しく解説してくれていて、自分にはこれから入った方が俄然理解できました。

この本の内容がそこそこ理解できた状態で、再度「ポケスタ」に移動。相変わらず書いてあることは難しいですが、漢字の書き取りは役に立ちました。何せ筆記問題、文字数規定アリですから、漢字は大事です。「脆弱性」とか、チラシの裏に何度も書き取りします。

そして迎えた3度目の試験。3度目の正直だ!と思ったら「2度あることは3度ある」の方でした・・・しかも前回合格した「午後Ⅰ」での不合格。酷すぎる・・・

業務に忙殺され、勉強できない日々

午後Ⅰ不合格でまたまたくじけつつも「まだ午前Ⅰの免除資格があるし!」と気力を振り絞って受験に申し込んだのですが、今度は業務が忙しすぎて試験勉強できず。

試験会場が変更になり、往復3時間はかかる場所に変更になってしまい、交通費もばかになりません。これは無理して行った方が時間の無駄なんじゃないか?と、受験料を流しました・・・気が付いたら試験名も「情報処理安全確保支援士」に変わっていました。

アプリを作成して、勉強

もう受験をあきらめようかと9分9厘思ったのですが、「午前Ⅰ免除が切れるまでは挑戦しよう・・・」と最後の力を振り絞って、再度受験を申し込みました。

今回はエンジニアの立場を利用して、自分の勉強用のアプリを作成しました!情報処理試験の問題をサイトから読み込んで、午前用には50問のマークシート、午後問題用にが書き込み欄、制限時間タイマー、答え合わせ用にスタンプが押せるようにしました。これはなかなか良かったです。勉強に飽きたらアプリの改良、動作確認のために問題を解く。空き時間にはAndroidの午後Ⅱ演習アプリを使用させて頂きました。

ようやく「サクラサク」!

そして受験。これまでよりも、かなり手ごたえを感じました。自作アプリで、筆記試験部分を楽しくスタンプ押しながら添削できたからだと思います。結構良い線行ってるんじゃないかな・・・と期待した合格発表日!んもう、すれっすれで、合格してました!!

本当に良かったです。大人だってやればできるんです!!しかし本当の目的「報奨金狙い」・・・既に当時所属していた会社、退職してました・・・

この後どうする?

本当は「セキュリティスペシャリスト」の時に合格したかったのですが、今の「情報処理安全確保支援士」は合格しただけでは資格を行使できなくて、支援士としての登録と、数年ごとの講習を受けなくてはなりません。必要性は十分理解できます。セキュリティの世界は、本当に日々いたちごっこ。だけど、さらに結構な費用がかかるので、まだ支援士としては登録していないのです。そんな仕事に従事した時に、改めて考えようと思っています。

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