私が看護師国家試験を受けて役立った勉強法と参考書を紹介
- 2018.01.30
- 看護師国家試験
私は、看護師免許に合格することが出来ました。
この記事では、自分がどうやって勉強をして、看護師国家試験に合格したかを書いていこうと思います。
選んだ勉強教材と理由
私が、看護師免許を取るために選んだ本は、「メッディックメディア 看護師・看護学生のためのレビューブック第16版」です。教科書も読みましたが、色々な科目が多くて、教科書にすべて目を通すだけでも困難で、なにより持ち運びが大変です。
その点、全ての科目が1冊にまとまっているレビューブックは役に立ちました。教科書は授業で使う以外、試験対策では全く使いませんでした。
また、過去問をやるために使ったインターネットサイトは、「看護学生向け就職サイト キャリタス看護」です。こちらのサイトは、看護師国家試験の問題を携帯やタブレットを使って、外出先や、ちょっとした時間の合間に簡単に学習できるため使いました。
学習期間と具体的な取り組み
まずは、テストの山を丸暗記
私の試験に向けての学習期間は、夏休みが明けてからの半年間です。私は、夏休みまでは学生生活を楽しみ、思い出作りが主体でした。しかし、夏休みが終わった9月からは気持ちを入れ替えて勉強に励みました。
9月に入ってから、今まで学校で行ってきたテストの山を引っ張り出し、全て丸暗記に努めました。入学当初から実施した、中間テストや期末テストのことです。私の行っていた学校は2学期制で、1年間に4回ほどテストがあります。教科数は1年で13教科、2年で16教科あったので、2年間分の中間、期末テストの問題用紙を集めると、修学旅行のアルバム並に厚くなっていました。大体、それを毎日2~3教科行い、時間にして1時間から1時間半程度の勉強を行って、2か月ほどで丸暗記したと思います。
レビューブックで学習を始める
11月、私は学校のテスト問題の暗記が終了してから、今度はレビューブックで学習を始めました。レビューブックでどんな学習をするかというと、ただひたすら読み続けるだけです。この本は、学生からするとちょっと難しい内容で、書いてある内容を理解できない部分も多々ありましたが、理解できる範囲で読み続けました。レビューブックは1冊の中に科目ごとに区切りがあるため、1日に1科目を毎日欠かさないように読み始めました。2か月間、時々遊びに行ったり、気が向かない日もあり、勉強を休むこともありましたが、ほぼ毎日読むように心がけていました。
キャリタス看護で勉強
1月になると、国家試験まで残り1か月ちょっとです。ここで最後の追い込みに入り、使ったのが「看護学生向け就職サイト キャリタス看護」です。ここの期間は、私が将来で一番勉強したと言えるぐらい頑張ったと思います。学校が終わって帰ってから就寝までの間、多い日では1日に4時間以上、平日でも勉強しました。休日など、朝から晩まで食事とトイレ以外、1日中勉強していたこともありました。
キャリタス看護を使って、一番最近の問題から開始します。国家試験の過去問ですので、1年間分を行うには、非常に問題数が多くて時間がかかります。とにかく、何処に行くにも空いた時間で、携帯やタブレットで問題を解いていました。この時期になると、周りの友達も一生懸命、過去問に取り組んでいたので、お互いに問題の出し合いもしました。学校でも休み時間や、どっちでもいい授業の時間は、ひたすらに過去問を行っていました。
私は、過去問で80%以上取れたら、更に前年度の過去問に移るようにしていました。5年前までさかのぼり、過去問を行い、全ての過去問が80%を達成したら、自分の中では合格です。そして、今度は90%を目指して5年分の過去問を繰り返し、同じ問題を入試前日までやり続けました。
看護師国家試験を受けて
2月、看護師国家試験は行われました。テストはマークシート方式で、1日中かかりました。必修問題と一般問題が240問にわたり行われます。必修問題は50点満点中、80%の正解で合格となり、一般問題は例年では60~70%程度で合格となるのですが、年によって合格ラインの違いは出てきます。私は、テスト終了時、自分が受かる受からないより、この勉強の状況から解放されることが、何よりうれしかったです。
結果、私は必修科目92%、一般問題82%、なんとか無事に看護師国家試験を合格しました。
試験内容
私が、今回の試験を振り返って、必修問題の難易度は、学校で出たテストの問題レベルで、中間、期末テストの振り返りを行っていれば、大概の人は合格する内容でした。しかし、問題は一般問題でした。多くの一般問題は1文章の質問に1つの答えを選択していくため、十分な学習をしてきていれば何となるものでした。
しかし、最後にあるの10個の事例からなる文章問題が非常に難しかったです。今回の試験を受けるにあたり、今までも過去問から、多くの事例をもとにした文章問題を行い、勉強してきました。しかし、病名は同じでも患者に出る症状が違ったり、援助が違ったりと内容が変えられているため、自分でその状況に合わせた答えを導く事が難しかったです。これを解くには、かなり専門的な病態生理の理解ができていなければ、解くことのできない内容だったと思います。私は、結果として、文章題は6割程度の正解率でした。
学習方法
私は、学習についてよかったと思うことは、計画的に学習を継続できたことだと思います。
私は一番はじめに、学校で行ったテストの復習から始めました。そうしたことで、今まで忘れていた看護に対する基礎知識や、病態生理について覚え直すことが出来たと思います。
そして、次にレビューブックを使った学習ですが、レビューブックを使うことで、今まで培ってきた基礎知識を、根拠を持って発展させることが出来たと思います。また、教科書の振り返りが効率よくでき、どのような病気の時、どのような症状が出て、どのような治療や看護が必要となるのか理解できました。そして、一連の流れとして学習できたことで、より一層記憶へ定着できたと思います。
合格するコツ
私は、試験に受かるコツなど無いと思います。しいて言うなら毎日、少しずつでもいいので、しっかり勉強をしていくことだと思います。切羽詰まってから何とかしようと思っても、範囲が広すぎ、とても数日を徹夜したからと言って何とかなる問題ではありません。かといって、過去問を完璧にこなしていれば、合格するかという問題ですが、私はそうとは思えません。
過去問は過去出た問題であり、制度は毎年変わっていきます。今まで了承されていたことが、「今年からダメになった」などは、医学の世界では良くあることです。それを学び得るためには、新しい情報を得て、学習する必要があります。ちなみに私は、新しい情報を得るために専門の3年生になってからレビューブックを買いました。
また、過去問だけで対応できない理由としてもう1つ、受験生に考えさせる問題の出題です。文章問題などが当てはまるのですが、過去問をやって、答えを覚えていてもほとんど役に立ちません。絶対的に病態生理の理解があって、初めて解ける問題ですので、その点に置いてはレビューブックは大いに役立ったと思います。
最後に、私の同期生で近年、母性看護に対する問題が試験ではあまり出ないので、今年も勉強しないで大丈夫だろうと、山を張った子がいましたが、私が試験を受けた年度は結構出ました。どの科目の問題がどの程度出るかは、その年により違うため、根拠のない山を張るのはお勧めできません。これだけはハッキリ言えます。
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