建設業経理士2級の試験に3度の挑戦で合格しました

建設業経理士2級の試験に3度の挑戦で合格しました

比較的時間を自由に使える大学時代に建設業経理士2級試験へ2回挑戦しました。
しかし、2回とも不合格でした。そんな私が、時間のない社会人になってから3回目の建設業経理士2級の試験を受験してやっと合格できました。

今回は、社会人になる前となった後の勉強方法や過去問の解き方、試験当日の問題への取り組み方。試験会場に入る前からの平常心がいかに大切なのかや、職場の知識が役に立ったことなどについて紹介していきます。

社会人になる前の勉強方法

建設業経理士2級の資格試験は大学時代から日商簿記2級とともにチャレンジしていました。建設業経理士3級のときの勉強方法のまま、過去問だけを解いて初めての建設業経理士2級の試験へ臨んだ結果、1回目の試験は落ちてしまいました。

先に日商簿記2級をすでに取得してうかれていたいた自分が油断を生んだと恥ずかしくなり、その日から必死でまた建設業経理士2級の勉強を始めました。

大学とバイトの合間を縫ってTAC出版の「建設業経理士2級テキスト」などを片手に、苦手な工業簿記を中心に1日3~4時間以上は勉強していました。しかし、そのかいもなく2回目の試験も落ちてしまいました。大学生の間に建設業経理士2級の試験に合格すること出来ず、3級取得で幕を閉じました。

社会人になってからの勉強方法

その後、無事社会人になってからも私は建設業経理士2級の勉強に励みました。社会人になると大学生の時とは違って、毎日の疲労感がすさまじく、主に会社を退勤してから家につく前にカフェチェーン店で勉強を終えてから帰宅するようにしていました。

1日多くて2時間ぐらいの勉強時間でしたが、勉強できる時間が短い分とても集中して勉強できていたと思います。その時使っていた教科書はTAC出版の「合格トレーニング建設業経理士2級Ver.4.1」という問題集と、TAC出版の「過去問題集建設業経理士2級」という過去問題集、そして過去に使っていた日商簿記2級の合格テキストを使って商業簿記の部分の苦手をつぶしていきました。

過去問に関して

建設業経理士の試験は3級と4級までは過去問の解き方のパターンを暗記していれば、基礎知識をすこし持っているだけで受かります。しかし、2級になるとこの方法では合格することが出来ません。ここ数年毎年第2問や3問、そして精算表などどこかしらで必ず変わった問題が出題されるからです。

なので私は過去問を解くよりも、もう1度合格テキスト系の書籍にまるまる目を通しました。わからない部分を問題集やネットを駆使して、完璧に理解できるようになるまでこなすことをとてもお勧めします。過去問はそれからです。

余裕を持ちたい人は試験の2か月前から過去問に取り組んだ方がいいと思いますが、時間がなくストイックになれる人は1.5か月前ぐらいから過去問を解き始めてもいいぐらいだと思います。私がそうでした。

第1回の試験問題などにも挑戦することをおすすめ

ほとんどの過去問題集はここ数年分の過去問しかテキスト内に入っていませんが、どんな問題が出るか最近は本当に予想できないのでインターネットを駆使して第1回の試験問題などにも挑戦することを私はおすすめします。

過去問で間違った問題は、解説を読んでも理解が出来なかった場合はまた、教科書→トレーニング系の問題集といった風に一度基本に戻って知識を見直すことをお勧めします。

基礎が分かっていれば、ちょっと応用の効いたような知らない問題が本番に出てきても、落ち着いて取り組めば解けることがあるからです。

建設業経理士2級の試験当日

試験当日は会場の雰囲気にのまれないことが重要です。とくに試験が始まってからで、問題順に初めに第1問の仕訳問題をじっくりと解くと、周りが電卓をたたき始める音で気が散って焦ってしまいます。最初は一度深呼吸をして試験問題全部をパラパラみわたしてから出来そうな問題から手を付けていきました。

それぞれの設問にどれだけ時間をかけるか

難しい問題が多いのに試験時間は3級の時と変わらず2時間のため、5問ある設問の1問1問にどれだけ時間を割くかの計画も合格のポイントとなります。

基本的に第1問の仕訳問題は配点が1問4点の5問出題で合計20点満点の出題となるため、最低でも4問分は正解しないと合格は厳しいです。第5問目の精算表は1カ所間違えると芋づる式に他の箇所も減点されることが多いので、慎重に取り組むことがおすすめです。

第5問は配点が30点もある問題なので、本当に芋づる式の減点はかなりの命とりです。私は1回目の試験では第5問の芋づる式減点もあって不合格になったと自覚しています。

大体70点をとれていれば合格が出来る

建設業経理士2級は大体70点をとれていれば合格が出来るので、残りの足りない合格までの点数の部分を他の第2~4問で埋めるという意識をもって当日取り組みました。その結果私は全体の8割は確実に正解して3度目の挑戦にしてやっと建設業経理士2級に合格することが出来ました。

試験当日は工業簿記の問題で、あまり聞いたことのない原価の配賦の用語が出たため少し焦りはしましたが、基礎をしっかり勉強できていたので工業簿記の原価の配賦に関しては満点が取れました。本当に基礎って大事なんだなと痛感しました。

環境にも恵まれていた

私は大学を卒業してから運よく建設会社の総務事務職へ就くことが出来ました。総務部では経理も担当するため、大学時代は必死に意味を暗記していた建設業経理士2級の問題に出てくる単語が結構簡単に頭に入りました。

こういった点も、3回目の建設業経理士2級の試験で資格を取得できた要因かなと思います。建設業の事務職では建設業経理士2級は重宝されるので、新入社員の私でも資格取得後は先輩に比べてかなり優遇されたりもしました。

運も実力の内、平常心が合格のカギを握る

建設業経理士2級の3回目の試験の時には、必死に基礎からまた勉強しなおしました。しかし、この建設業経理士2級の試験はその回によって問題の質に当たり外れがあるといわれるほど難易度に波があります。
いくら基礎を勉強し応用問題が出てきても何とかなるぐらいに力をつけていても、初めて見るような解けない問題は解けないです。

その時に、どれだけ冷静になって他の設問で満点に近い点数を取るかによっても合格できる可能性は広がります。第1回2回の建設業経理士2級の試験では私は見たことがない問題が出てきて、冷静になれなずミスを連発してしまったことも落ちた原因の一つだなととても反省しました。
とにかくどの試験も同じかもしれませんが、試験会場へ入る時から平常心を保つのは大事だなと学びました。

まとめ

この建設業経理士2級は努力すればいつかは報われるそんな試験だと思います。1回試験を受けて落ちてしまっても、次の試験はチャンス回の問題が出るかもしれません。あきらめず2回3回とチャレンジした結果として、私が試験になんとか合格できたのだなと思います。

試験範囲についてですが、実は日商簿記1級の範囲も含まれるので日商簿記2級をとったからといって余裕で合格できる試験ではないという事を覚えておくことも大事だと思います。あきらめないことの大事さを学んだ、そんな試験でした。

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