国内旅行業務取扱管理者試験に合格するコツは何度も過去問を解くこと
- 2017.11.02
- 総合旅行業務取扱管理者
この試験は、旅行業界で働く時の国家資格で、一度取得すると一生使える資格なので、旅行業界で働くには有利な資格です。
まず、資格勉強を始める前に私がしたことは、この資格の合格ラインと各受験科目の配点を調べることです。
国内旅行業務取扱管理者試験は、受験科目が①旅行業法、 ②旅行業約款、運送約款及び宿泊約款、③国内旅行実務の三つで、それぞれで6割以上をとらないと合格することができません。効率よく勉強する為には、よく出やすい問題を押え、配点が高い問題は確実に覚えること、そして、一番難しくて出題の幅が広い国内旅行実務は、旅行業法、約款より勉強する時間を多めにとって、幅広く勉強するやり方で、試験勉強に取り組みました。
勉強で使った教材
勉強で使った教材は、 U-CANの国内・総合旅行管理者 速習レッスン、U-CANの国内旅行業務取扱管理者過去問題集、JATAのホームページからダウンロードした国内旅行業務取扱管理者の過去の試験問題。日本地図の4つです。
テキストを選ぶときは、受験する年度のものを購入しました。なぜなら、新しい新幹線が通ったり、世界遺産に登録された場所が増えたり、JRの料金計算方法が変わったりと毎年少しずつ変化があるので、古いテキストでは対応できない問題が出てくるからです。
私は試験の3ヶ月から猛勉強を始めました。
初めに、 U-CANの国内・総合旅行管理者 速習レッスンのテキストをさっと読み流しします。
ひとつひとつ丁寧にテキストを読みながら進めると、時間が掛かってしまい、効率が悪いからです。
テキストは毎日読み流しをしました。そうする事で、内容を頭に定着させるのです。
そして、だいたいの流れを掴めた所で、U-CANの国内旅行業務取扱管理者過去問題集や、JATAのホームページからダウンロードした国内旅行業務取扱管理者の過去の試験問題を解いていきます。
特に、①旅行業法、 ②旅行業約款、運送約款及び宿泊約款は、出題が毎年似たような感じなので、過去問題を何度も解いていくと、出題パターンが見えてくるのです。
ほとんど複雑な問題はなく、定義を暗記すれば必ず合格点が取れるので、テキストを何度も読んで、あとはひたすら過去問題を解いていました。
問題を間違えた所はもう一度テキストを読み返して、内容を頭に叩き込みました。また、気づいたことはテキストへ書き込みをすると覚えやすくなります。書き込みを加えれば加えるほど、自分なりに頭の中が整理できて、わかりやすくなるのです。
私がした書き込み方法は、「平成〇〇年に過去問に出た!」と書いていました。
そうやって書き込むことで、テキストの膨大な情報量の中から、書き込みを行った部分だけが浮き上がって見えやすくなり、自然と目につくからです。
また、何年に出たかを知ることによって、テストに出る回数が多いなと気づくので、この問題は過去に何度か出てるから、重要だな。覚えておこう!と、ポイントをつかむことができます。年度を書き込む勉強法は、とてもお薦めです。
一番の問題は国内旅行実務
これは、出題の幅が広いので、注意が必要です。国内旅行実務では、日本全国の観光名所、温泉、山、湖、城郭、世界遺産、国立公園、国定公園、名産品、郷土料理、お祭り、民謡、JR路線、空港コード…など、たくさんあり、どこが出るのかわかりません。勉強する幅が広いので、日本地図を用いて勉強をしました。
日本地図は、白地図タイプのものを使います。
まずは、日本国内の都道府県の位置関係を覚えました。これが最初に頭に入ってないと、テキストを見たり、過去問題の解説を読んだりしても、全然ピンとこないからです。
その後で、テキストを見たり、問題集を解いたりしながら、出てきた地名、温泉、鍾乳洞、渓谷、国立公園、世界遺産、川、山、湖、観光地などを日本地図に書きこみ、頭に叩き込んでいきます。
地図を自分で作ることにより、頭のなかで整理がしやすくなります。
そして、よく旅のテレビやニュースなどをみました。NHKドラマ、小説・映画の舞台、旬のネタをおさえるのは大切です。毎年、一問、二問は必ずその年に話題になった国内地理に関する問題がでるからです。あとは、旅行会社からパンレットを貰ってきてながめるだけでも、観光地の勉強になります。
国内旅行実務の地理の問題として出題されるものは、旅行ガイド本や国内旅行のパックツアーでプランに組み込まれているような定番(あるいは旬)のスポットの場合がよくあります。
パンレットを見ることで、自分が旅行するならここにいきたいな、ここの場所ってどんな所だろうと興味が沸くので、楽しみながら勉強することができます。
そして、空港コードは過去問題に載っているもの+主要空港は最低限覚えておく必要があるので、必ずチェックします。
またネットもうまく活用しました。
特に、国立公園や世界遺産の場所は、写真で出題された事もありましたし、郷土料理や名産品などは、ネットからの情報で所在地や特徴を確認したりして、理解を深めようと努力しました。
JRの運賃・料金、国内航空運賃、宿泊料金、貸切バス運賃・料金
これは、まずはそれぞれのルールをきちんと理解していなければ、計算ができません。
しかも、計算問題は、配点がとても大きいので、確実に点を取らなければ落ちてしまうので、まずはそれぞれのルールをしっかりと頭の中にいれてから、ひたすら過去問題を解きましす。計算問題は数をこなすに限ります。
特にJRの計算問題はとても複雑で、航空運賃や宿泊運賃に比べて覚えるルールが沢山なので、とても間違えやすいので注意が必要です。
また、過去問題でも特にJRの場合は、新しい路線が出来たり、新幹線が開通したりすると料金計算のルールが変わったりするので、過去問題ばかりをやっていると、間違ったものを覚えてしまうことがあるので、JRの計算問題については、テキストをきちんと読んでから問題を解くようにした方が安心です。
試験結果
そうやって3ヶ月にわたり猛勉強をして挑んだ、国内旅行業務取扱管理者試験ですが、試験の自己採点結果では、業法、約款は90点台で高得点でした。
国内実務だけは、78点と点数は低めでしたが、6割以上で合格なので、まずまずの点数だったので無事に合格することができました。
難しかったところは、やはり国内旅行実務で、とくに国内地理は難しかったです。
どんなに勉強しても覚えるものがたくさんありすぎて、混乱してしまい、頭の中を整理するのが、とても大変でした。
過去問題を何度も解いて、自分なりに出てくるだろうと問題の予測をしてしたのですが、日本地理は問題の範囲が広いため、勘がハズレたりもしました。
運賃や料金の計算問題では、1問の配点が高いので、間違うと命取りになるので、間違えられないというプレッシャーがありました。
JRの運賃計算では繁忙期、閑散期などに注意をしながら解かないとせっかく理解はしてるのに、惜しいところで間違えてしまうので、なんども計算があっているか確認をしながら問題を解きました。
国内旅行業務取扱管理者試験に合格するコツ
合格するコツとしては、過去問題を何度も解くこと。旅行業法や約款は毎年出題パターンが似ているので過去問題をしっかり何度もやっていれば簡単です。
そのため、勉強するときは、国内旅行実務に力を入れて勉強した方が合格しやすいと思います。
また、必要最低限のテキスト、問題集だけで充分なので、テキストをあれやこれやと買う必要はありません。
とにかく、何度も同じことを繰り返し勉強することが大事です。
そして、国内旅行実務は、計算問題の方が地理の問題に比べて配点が高いので、地理に自信がない人は、計算問題で確実に点をとるようにした方がいいと思います。
地理の問題で点数が取れなくても、計算問題を間違えないでいれば、合格できます。
きちんと、JRの運賃・料金、国内航空運賃、宿泊料金、貸切バス運賃・料金のルールを理解して、計算間違えのないように気を付けながら、国内地理は日本地図を活用したり、ネットをうまく活用して、頭の中が整理しやすいように、自分なりの地図を作って、情報を整理しながら勉強するのが合格ポイントなのかなと思います。
-
前の記事
3ヶ月間の勉強の末に漢字検定3級に合格 2017.11.01
-
次の記事
勉強時間約100時間ITパスポートを取得しました 2017.11.04