「MOS」に一発合格!就職・転職でも興味を持ってもらえる資格です
- 2018.08.09
- IT
今や、あふれかえって飽和状態の資格。メジャーな英検や漢検だけでなく、マニアックな「花火検定」なるものなど、趣味として持てる資格も増えてきました。
しかしどうしても「資格=仕事に活用」な私は、どうせ苦労して取得するなら実用的な資格がいいと思っています。
そんな私が半ば無理やり受けさせられた「MOS」の試験のアレコレをご紹介します。
きっかけは職場!業務上の必須資格…
それは2度目の転職で就いた通信サービス業の会社でのこと。入って3ヶ月の試用期間も終わっていない私に上司が告げたのは「必須資格のMOSだけど~」という言葉でした。
「必須資格?!そんなこと募集要項に書いてなかった…」と反論もできず、「すみません、知りませんでした」と詳しく聞いてみたのがきっかけでした。
上司いわく、その資格を持っていなくても採用はされ、仕事をしながら資格取得を目指してもらうということでした。そもそも、「MOS」なんて耳にしたことがなく、文字だけ見ると某バーガーショップかと思った程知らない資格でした。
ワード、エクセルはなんとなく使えるつもり
MOS、正式名称は「Microsoft Office Specialist」といいます。マイクロソフトのオフィス製品であるワードやエクセルなどの、操作スキルを証明する資格です。なんとこの資格、国際資格というから驚きです。
まぁそれもそうです。今や世界中の個人宅や会社でパソコンが使用され、しかもそのOSとして名高い「windows」の生みの親マイクロソフト製品の資格ですから、国際的に通用するわけですね。
日本企業もほぼ、使われているOSとオフィスソフトはマイクロソフトです。何か書類一つ作るにも、その機能を十分使いこなせる人材が求められています。ここ数十年で、小学校からパソコンの授業も行われるようになったため、少しかじったことがある人も多いはずです。ただ、そのほとんどがワードやエクセルという言葉を聞いたのは遠い昔の記憶で、「文字打って、表とか書類作るやつ。なんとなくわかる気がする」止まりかと思います。
覚えることだらけだけど、テキストが優秀で実用的
必須だし…と重い腰をあげまずは資格についてインターネットで下調べを行いました。私が受けるのは、エクセル・ワード・パワーポイントの3科目でした。思ったよりそれぞれの出題範囲が広く、独学は不安になりテキストを購入しました。書店にはMOS対策のテキストが多数並んでおり、需要が高まっている資格なのだと感じました。
テキストは図解付きのフルカラーを選びましたが、これは後々正解だったと実感しました。MOSの試験は、筆記が一切ありません。それもそのはず、操作スキルがあるかどうかの資格のため、試験はすべて実技なのです。資格試験と言えば暗記をメインに、ペンでカリカリ勉強するイメージですが、MOSは会場でパソコンを実際に操作しなければいけません。
どのメニューがどこにあるか、どこをクリックしどう設定するか…文字だけの本だと読解するだけで疲れてしまい勉強が捗らなかったことでしょう。図解があるほうが直感的に理解でき、学習がスムーズに進みました。また、過去問が豊富なテキストもおすすめです。何度も何度も繰り返し行い、操作する手に覚えさせるくらい数をこなすことが大切です。
試験会場は今までに経験したことのない異様な雰囲気…
試験までの間、3ヶ月間の時間をかけ学習しました。当時は仕事をしながらの資格取得のため、帰宅後や休みの日にしか勉強ができず、勉強期間が短かかったかと不安になりましたが、パソコン操作が元々得意な方なら合格するのには十分な期間だといえます。
試験当日は不安でドキドキしながらも、ちょっとワクワクしていました。綺麗なオフィスのような場所で優雅にパソコンを操作する自分を想像しながら、無事会場に到着。私の想像は粉々に砕け散りました。
試験に使われた会場の関係もあるでしょうが、パソコンはなかなかの年季の入り方、分厚いディスプレイにボール式のマウス…。「それはそれ、これはこれだ!」と気分を切り替えて席につき試験開始するも、静寂の中からかすかに聞こえるブーンというパソコンの稼働音と、「カチカチ、カチカチ、カチ…」と四方八方で鳴り響くクリック音に少し圧倒されてしまいました。
何だかまわりがみんなパソコンのスペシャリストのように感じられて、自信を少し失ってしまったのもあります。それでも時計の針は容赦なく進みます。不安をなんとか振り払って、私もマウスカチカチ合戦に参戦するのでした。
一気に受験!合否もその場で
私は3科目受験だったためその日のうちに3科目とも受けました。ワード・エクセル・パワーポイントそれぞれ独自の機能もありますが、共通している設定や操作も多いため、検討中の方は複数科目受験することをおすすめします。
試験終了後は、もやもやしながら合否を待つのがほとんどの資格試験に共通することですが、MOS試験のいいところは、その場で合否がわかるということです。自動採点され、パソコンの画面に合否の判定が出るようになっています。結果は…一発合格!!3科目ともその日のうちに合格できました。
合格後は合格認定証がだいたい4~6週間以内に送られるようになっています。しかも有効期限はない資格なので、一度とってしまえば再試験などの必要もありません。最初は職場のルールとして、半ば強制的に受験に取り組みましたが、終わってみると新しい体験ばかりでとてもいい経験になりました。
「おっ、持ってるんだ」と興味を引ける資格
その後、職場での業務も資格試験で得た知識と技能のおかげでスムーズにこなせました。転職活動時も履歴書に目を通した面接官が、「おっ」と興味を持ってくれることが格段に増えました。実用的な資格であるため、即戦力として視野に入れてもらいやすくなるんですね。
このMOSについては「試験受けなくてもワード・エクセルさわれるよ!」という方も多いと思いますが、そういう方こそ受けてほしい資格試験だと言えます。完全な独学だと、基本操作ができる程度でそれなりの資料しか作れません。クオリティを上げるには、基本だけでなく応用ができるようにならねばなりません。
このMOS試験を受けるために教材を買い本気になったおかげで、深く理解でき応用も可能となったのです。応用がきく方は職場で重宝されます。ぜひ挑戦してみてください。
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