約9か月間の勉強で社会保険労務士試験に合格しました
- 2018.08.17
- 保険
なんの取り柄もない主婦ですが、なんとか手に職をつけたいと挑んだ社会保険労務士試験になんとか1度で合格することができました。そのときの体験談についてまとめてみたいと思います。
独学か通学か通信教育か
社会保険労務士試験は「労働基準法」「労働安全衛生法」「労働者災害補償保険法」「雇用保険法」「労働保険徴収法」「労務管理その他の労働に関する一般常識」「社会保険に関する一般常識」「健康保険法」「厚生年金保険法」「国民年金法」の10分野から構成されています。
この10分野すべてにおいて、一定数以上の正解率でないと合格することはできません。範囲がとても広いうえに、すべての分野をバランスよく勉強しなければならないため、独学で習得するのには無理があると思い、専門学校等に通学するか通信教育を利用したほうがよいのではと考えました。どちらにもよい面悪い面があり悩みましたが、やはり通学にはある程度の時間を要することや費用の面から考えると、わたしには通信教育が合っているという結論にいたりました。
通信教育を選ぶ際に重要視したことは、
- テキストが分かりやすいということ。
- 講師の解説CD付であるもの。
です。
解説はDVDのものもありましたが、CDのほうが場所を選ばず聴くことができるのではないかと思い、CDにしました。
勉強期間
約9か月間勉強しました。
平日はパート勤務が終わる夕方から午前1時くらいまでの間で家事などの時間を除き3~4時間、週末は特別な予定がない限り休憩を挟みながら合計6~7時間くらい勉強していました。何か予定がある日でも最低1時間勉強はするようにし、全くテキストを開かないという日はなるべく作らないようにしました。
当時は子どもがいませんでしたので、勉強時間は作りやすかったと思います。空いた時間さえあれば机に向かっているわたしに文句ひとつ言わなかった夫には感謝しています。
勉強の進め方
何も知識がないところからのスタートでしたので、テキストの順番に沿って進めていきました。
まずは労働基準法から、
- テキストを見ながらひと通り最初から最後までCDを聴きました。
- 次にもう一度最初から、今度はページごとにCDを止め、要点をノートにまとめながら読み進めていきました。
この作業を労働基準法から国民年金法まで行い、すべてのテキストの要点をまとめられたところでまた最初の労働基準法に戻ります。そして同じようにノートをとりながらCDを聴きます。このことを3回は繰り返しました。
覚えなければならない専門用語や数字、表などは自分なりに分かりやすくまとめたものをトイレの壁や玄関ドアの内側などに貼り付け、事あるごとに目に入るようにしていました。テキストからコピーなどはせず、あえて手書きでまとめることで、より頭に入るようにしました。
過去問題、予想問題
試験本番の2ヶ月くらい前から過去問題や予想問題を解き始めました。最初は分野ごとに解いてみて、間違えた問題はテキストに戻って復習するということを繰り返していきました。それがひと通り終わってから、本番と同じ問題数と時間で模擬試験を受ける練習をしました。
社会保険労務士試験の出題は択一式と選択式から構成されています。
択一式70問
各問題ごとに5つの選択肢があり、その中から適切なものを1つ選び出すもの。試験時間3時間30分。
選択式40問
穴埋め問題、試験時間80分となっています。
特に択一式のほうは多くの問題を限られた時間で解かなければならないため、時間配分が大切です。単純に計算して、択一式は3分で1問解かなければならない計算になります。分からないからと悩んでいる余裕はなく、常に時間との戦いです。さらに試験時間も長いため、集中力を切らさないようにするということも大切です。これらの練習を兼ね、本番と同じ形式で過去問題を解くことを繰り返し行いました。
追加で購入したテキスト
中でも年金関係は内容が複雑で、通信教育のテキストだけでは理解しにくい部分もあったため、ネットで口コミのよかった「年金をやっつけろ」というテキストを書店で購入しました。
この本は表や図をうまく使ってわかりやすくまとめられており、何度も読み込んでいくうち苦手意識の強かった国民年金の部分もなんとか理解できるようになりました。
あとは、とにかくたくさんの問題に触れるために「受かるぞ社労士予想問題集」というものも購入しました。こちらも何度も何度も解き問題ごとに、何度正解し何度か間違えたかをメモすることで、苦手な問題の傾向を把握できるようにしました。
試験結果
当日もやはり、時間との戦いになりましたがなんとかすべての問題を解くことができました。正直試験が終わった時点で手応えはありました。なぜなら多くの問題で、おそらくこれかな?というよりも、これで間違いないだろう!と自信をもって回答できたからです。
合格発表は試験日の約2ヶ月半後。手応えはあったとはいえ、自分の受験番号を見るまでは不安でたまらなく、長い長い2ヶ月半でした。わたしが受験した年は44,546人が受験し、合格率は9.3%とのことでした。
難しかった点
上でも述べましたが、とにかく時間がないため、難しい問題にあたったときに多少時間を使ってでもじっくりと考えて正解を狙うか、それとも諦めて適当な答えを選ぶか、というジレンマがありました。
また、最後に回答用紙の見直しという作業をする時間がありませんので、マークシートの記入ミスがないよう細心の注意をはらいました。
やってよかった勉強法
一番は何度も何度も繰り返すこと。いろいろなテキストを片っ端から勉強するより、一度決めたものをボロボロになるまで繰り返し使い込んだ方が内容が自分のものになると思います。
それと毎日、次の範囲に進む前に前回勉強した範囲の練習問題を解くということをしていました。記憶は繰り返し覚えることにより、忘れにくくなるそうです。
今となって思うこと
社会保険労務士試験の勉強をしていくうえで途中で何度も挫折しそうになりました。しかしその度に将来自分が社会保険労務士として活躍する姿を想像したり、「絶対にできる!ここで諦めたら後悔する!」と自分に言い聞かせ踏ん張りました。また、夫の励ましの言葉も精神的な支えになってくれたと思います。
現在は子育てで精一杯のため社会保険労務士への道はまだ開かれていませんが、近い将来必ず、この資格を活かすことができるように行動を始めていきたいと思っています。
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