FP3級を合格した際の勉強時間と勉強方法

FP3級を合格した際の勉強時間と勉強方法

結婚をして家計をあずかる責任を感じ始めたことを契機にFP(ファイナンシャルプランナー)の資格取得を通じて生活にまつわるお金について学ぶことにしました。
資格勉強をする中で感じたことや、実際に取得して役立ったことをご紹介いたします。これから資格取得をめざす方のお役に立てると幸いです。

FP(ファイナンシャルプランナー)とは?

ライフプランニングを中心に、生命保険などの「リスク管理」、投資などの「金融資産運用」、税制について学ぶ「タックスプランニング」、そして「不動産」「相続」と幅広くまなぶことのできる資格で、1級から3級まであります。

試験について

FPの資格は「FP技能検定」という試験に合格することで得られるのですが、主催元が2つに分かれているのが特徴です。
1つは「一般社団法人金融財政事情研究会(金財と呼ばれます)」、もう1つは「NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会と呼ばれます)」です。

受験科目は学科試験と実技試験とがありますが、実技試験については金財と日本FP協会のどちらに申し込むかで受験科目が変わるので、事前によく確認しておくことが必要です。

学科試験はいずれも共通で〇×式と三答択一式合わせて60問出題されます。

金財を選択した場合、「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」のどちらか選択したほうで三答択一式、事例形式で5問出題されます。日本FP協会を選択した場合、「資産設計提案業務」より三答択一式が20問出題されます。

学科試験・実技試験ともに6割以上得点することで合格となり、仮にどちらかが不合格となった場合でも、次回受験時に免除されます。また、試験は年に3回行われます。

資格勉強スケジュールと勉強方法

私は年に3回行われる試験のうち、11月の受験での合格を目標とし、3ヶ月前から勉強を始めることにしました。
主婦として家事をこなすかたわら、平日はフルタイムで仕事をしているためまとまった勉強時間はとれないことが予想されました。
そのため、毎日の通勤時間から1時間をテキストの読み込みに充てたほか、昼休みの30分にもテキストを読むように努力しました。また、直前1ヶ月は週に2回カフェで勉強ができるようスケジュール調整を工夫し、2時間ほど過去問を解く時間にしました。

使用したテキスト

勉強するときめてからはまず大型書店へテキストを探しにいきました。
FPは人気な資格のため、テキストの種類がたくさんありとても迷いましたが必須条件は「通勤バッグに入れやすいサイズ」ときめていたので、いくつかに絞ることができました。

その中から選んだのは成美堂出版の『FP技能士3級 問題集&テキスト』というものです。

その名の通り、問題集とテキストが1冊になっています。また、別冊で「最新重要語集」がついていて、こちらはたまにお風呂に持ち込んで湯船で読み込んだりして活用しました。

資格勉強で苦労したこと

勉強する分野が幅広く、勉強していくうちに分野ごとに「好き嫌い」を自覚しはじめます。私の場合、「リスク管理」は興味があったため吸収が早かったですが、「不動産」については苦手意識を持ってしまい、勉強をするのが嫌になってしまう時期もありました。
科目ごとにボーダーは設定されていないものの、捨て科目を作ってしまうとそのほかで高得点をとることが前提となってしまうため、まずは一通り最低これだけはマスターしたい部分というのを確認して、知識として叩き込むように努力しました。

受験した際の手応え

試験当日は午前午後に分かれて学科試験と実技試験が行われます。勉強をしてきた頃から実技試験には自信があり、学科試験には不安があったので、午前の学科試験はかなり緊張しました。

学科試験は出題が60問に及び、その中には計算問題も含まれるため時間切れを気にしながらこなしました。結果、見直しをしてギリギリ間に合うペース配分で解くことができました。

受験終了後、予備校などのホームページで解答速報が配信されるので、すぐに自己採点ができました。手応えはまずまずだったものの、無事合格を確認できた時は安堵したのを覚えています。また、すこし経ってから賞状が送られますが、それを手にしたときは改めて喜びを噛み締めることができました。

FPを取得してよかったこと

無事合格しFP3級を取得してから、夫婦の生命保険契約のため、保険代理店へ相談にいきました。その際、担当者からの説明を理解するのにFPの知識が役立ち、その知識をもって質問を投げかけることもできました。担当者からも「保険業経験おありですか?」と言われ、とても自信がつきました。

また、FPで得た知識から派生して、経済全般についても興味をもつことができ、積極的に経済誌や株価などをチェックするようになりました。そのため、仕事で上司などの目上の方と話す機会があった際には「若いのによく勉強しているね」と褒めらることもあり、プライベートの趣味の一環として勉強したことが結果として仕事にも良い影響をもたらしたのは思いがけない効果でした。FP資格は自己啓発としては最適な資格といえると思います。

そのほか、FP資格を保持していることを強みとして家計にまつわるコラムを執筆する機会を得ることができ、副業として軌道にのりつつあります。テキストや受験に投資したお金は回収できることができたので、その点では「おいしい」資格とも感じでいます。

FP資格の取得をおすすめしたい人

金融関係や保険関係で勤務する方はもちろん、新婚の方や就活を控えた学生の方にも良い勉強になるとおもいます。資格取得は知識を形に残せるので自信がつきますよ。
また、FPは国家資格なのも魅力です。履歴書にも記載できるので、転職活動を控えている方にもプラスになると思います。

さいごに

FPで得られる知識は生活で生かすことができるため、一度勉強をすれば人生で役立つ場面に何度も遭遇すると思います。私と同じように結婚を機に勉強をするのもいいきっかけになると思うので、すこしでも興味があればまずはチャレンジしてほしいです。

私は3級取得後は2級取得に向けて引き続き勉強を進めています。2級になるとぐんと難易度があがりますが、3級であれば元々お金にまつわることに興味がある人にとってはそれほど難しいものではないので気軽に挑戦できると思います。

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