「5年に一度の超ムズ回」の日商簿記3級に何とか合格! 試験当日までにやっていたことを紹介
- 2018.07.10
- 簿記
日商簿記3級は専門学校在籍時に取得した資格ですが、そもそも自分は高校2年の時に全商簿記3級を取得していました。高校のカリキュラムの都合上、簿記の授業を受けていたのは高校2年の一年間だけでしたが、基本的に必要な簿記の知識は身に付いていました。
専門学校に進学してからは情報系の学科に在籍していたこともあり、簿記に関する資格試験は受けることが出来ないと思っていましたが、情報系に在籍する全生徒も合否はともかく全経簿記3級の受験が必須。一年次の冬の二か月ぐらいに集中的に行う形で改めて簿記の授業を受けることになりました。
必須受験だったのは全経簿記3級だけでしたが、日商簿記3級の試験日が全経簿記の次の週。簿記の授業を受けることが出来るのがカリキュラムの都合上、一年次の冬の二か月ぐらいの期間のみ。自分が在籍していた学科生徒全員が日商簿記3級も受験することを選択したので、自身も受験することにしました。
日商簿記3級の勉強方法
日商簿記3級の受験者は午前中に模擬試験形式で過去問を解き、午後は日商簿記に向けた授業を、全経簿記試験終了後から一週間ぐらいの日程で行っていました。
放課後もほとんどの生徒が居残り補習で、分からないところを担当教員や会計系の教員に聞くなどして勉強していました。ただし、その頃の自分は精神的な不調から大きく体調を崩して学校を欠席することの方が多く、午前中の模擬試験は一切受けていません。
午後からの授業も受けれないことの方が多かったのですが、何とか登校することが出来た時だけはちゃんと講義を受けていました。全経簿記3級の受験に向けた授業の中で高校時代に学んだ知識を大体は取り戻していたので、簿記の教科書に掲載されている問題はほとんど解けていました。
分からなかったり何度自力で解いても間違っている場合のみ、担当教員や会計系の教員に聞いて解きました。放課後に居残って勉強することも、体調不良で難しくほとんど行っていませんでした。実際に本腰を入れたのは試験三日前で、実際に出題された過去問を少しだけ解く形で放課後の居残り補習に参加しました。なので過去問にちゃんと触れたのは実質二日間、放課後に解いた二問だけでした。
試験当日
試験時間は二時間ぐらいだったと思います。問題はやや難しかったですが、大きな点に繋がるであろう二つの表の問題の内、一つは何とか合計も合致して表を完成させることが出来ました。
もう一つの表は学校の授業でも教わっていないタイプの表で、放課後の居残り補習で解いた過去問とも全く違うタイプの表でした。途中までは何とか解くことが出来ましたが、結局最後まで表を完成させることは出来ませんでした。その問題以外は、答案用紙を埋めることが出来ました。
試験後に判明したのは「5年に一度の超激ムズ回」
試験が終わってから発覚したのですが、自分たちが受験した回は担当教員や会計系の教員曰く「5年に一度の超激ムズ回」と言う、難易度がその前後の年や回と比べても格段に跳ね上がっていたとんでもないパターンでした。
短期集中の授業しか行っていない情報系の学生からは当然文句が上がりましたし、担当教員も予想だにしていない事態が起きてしまったとひたすら謝罪していたように思います。勿論全経簿記と日商簿記では難易度は違いますが、その難易度を差し引いても日商簿記3級は比較的合格率も高く、担当教員や会計系の教員から「短期集中の講義でも合格する確率は高い」と言う説明は受けていました。
その為、就職活動に少しでも有利な資格を早い段階で取得しておきたかった情報系の学生は全経簿記試験終了後の冬休み期間を削ってまで授業や模擬試験を受けていました。その模擬試験や授業で一切出てこなかった問題ばかりが出題されていたらしく、受験したほとんどの生徒は自分も難しいと思った二つの大きな表を全く解くことが出来なかったようでした。
自身の試験結果
日商簿記3級は70%で合格なのですが、自身はその70%ちょうど、つまりボーダーラインちょうどで何とか合格していました。一番の要因は他の生徒と違って過去問を使った模擬試験を一度も受けていなかったことで、過去問の難易度に左右されることが少なかったからだと思います。
事実、過去問を毎日のように行ってその難易度に安堵していた生徒のほとんどが不合格と言う結果に終わりました。合格率も自分が受験した回だけが非常に低いほどの難易度でしたし、例年に比べると合格者数も非常に少なかったそうです。
日商簿記3級に合格するコツ
過去問をひたすら解くのは勿論効果的な方法ですし、一番有効な手段だと思います。しかし自分たちみたいに過去問が非常に少なく、出題される範囲から除外されやすい「5年に一度の超ムズ回」にぶち当たる可能性もなくはないので、自宅での学習を行うことも大事だと思います。
基本的なことでも分からなかったり、どうしても表の合計が合わない場合は、担当教員に聞いたり問題集の答えを見て一度自分の解答を見直すことも大事だと思います。
一度不合格になっても諦めてはいけない
また一度不合格になっても再度自己学習をしたり講義や授業を受けていれば、その次の回は難易度が例年通りに戻っていることが多いです。
一度不合格になったからと言って諦めずに次に繋げるように勉強することが一番重要だと思います。実際、同じ学園系列の別の専門学校では、この回の難易度の高さに受験した生徒ほぼ全員の心が見事に折れてしまいました。その次の回の問題は非常に簡単で難易度も低く、合格率も高かったにも関わらず受験した生徒はいなかったそうです。
しっかり勉強すれば確実に取得出来る
日商簿記3級は比較的難易度も低いので、しっかりと勉強をすれば確実に取得出来る資格で、なおかつ就職活動でも履歴書に書ける強みがあります。
勿論回によって難易度にバラつきはありますが、今回自分が体験した「5年に一度の超ムズ回」みたいな難易度にぶち当たらなければ合格は可能だと思います。それにボーダーラインちょうど、またはギリギリだったとしても70%を超えれば合格は合格です。
全ての範囲をカバーすることは出来なくても、基本的な知識をしっかりと押さえておき、かつ自分の得意分野を延ばしておけば資格は取得出来ます。この体験談が、少しでも皆様の参考になれば幸いです。
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