わずか2ヶ月!日商簿記3級合格までの道

日商簿記3級とは

「日商簿記」、よく聞くフレーズですが一体何ができるようになるの?と思う方も少なくないと思います。簡単に言うと「商売をする為に必要な計算術」でしょうか。損得をハッキリ示す帳簿作成に役立つ資格です。特に3級は簿記の中では比較的取りやすく、「八百屋さんが開ける」レベルと講座の先生はおっしゃってました。自営業を行いたい方には必須の資格だと思います。

ちなみに私がこの資格を取ろうと思ったのは、当時仕事で積算の仕事をしていた事、父が自営業で、将来万が一父に何かあった時に会計だけでも助けられる知識を持っていたいという思いからでした。

3級は取りやすいとは言っても、それなりには勉強しないと取得は難しいです。売掛金、買掛金、減価償却‥聞いた事はあるけれどどう使うの?というフレーズが結構たくさん出てきます。

簡単に言うとそれぞれのフレーズを左右に振り分け、結果的に左右の合計が同じになれば正解!という話なんですが、フレーズ一つ一つの意味合いをしっかり理解していないと、左右どちらに振り分けて良いかわからず、正確な帳簿作成はできません。3級は簿記の基礎固めだと思います。

試験に向けて

試験は1年で3回(6月、11月、2月)。チャンスが3回もあるとは資格の中では多い方です。社会人の方でも仕事の合間を縫って受けやすく、もし今回ダメでも次に希望を繋げやすいので、勉強のモチベーションも保ちやすいと思います。そして実は経理など、転職などで世の中に認められるのは2級以上だと思っていた方が良いです。

なので、3級を受けてすぐに2級の試験に向けて勉強を取り掛かる事も、勢いがつけやすく良い流れになると思います。なら3級をとばして2級を受けてしまった方が‥と考える方もおられると思いますが、3級は簿記に必要な基礎が詰め込まれた内容になっているため、2級取得の為にはまず3級の内容が頭に入っていないと始まりません。

私は4月に会社近くの簿記専門学校へ通いだし、順調にいけば11月に2級合格を目標に、まずは6月に3級取得を目指しました。

専門学校

学校は週2回ほど、18時くらいに開催される授業を受けに行きました。だいたい2時間くらい、先生が教団に立ち授業をします。

時間が時間だけに、場所も池袋なだけに社会人の方がほとんど。授業風景はみなさん静かに熱心に受講する方ばかりでした。しかし‥働いてからのあの静けさ‥最初こそ緊張して聞いていた私ですが、3回目ほどで眠気に襲われ、大切な2時間は睡魔との戦いの2時間になっていきました。

このままではまずい、授業料が水の泡。落ち込みかけた私はふと学校のカウンター横にあるコーナーを見つけました。防音室のような入口、個別に仕切られた机、みんなそれぞれヘッドホン装着で熱心に小型テレビを見ている‥そう、これは授業に出られなかったり、仕事の都合がつかない人の為のビデオ授業室だったのです。

ビデオ授業

4月に入学し前半の授業分を睡魔との戦いに費やしてしまった私は、ここで挽回を!とビデオ授業の申し込みをしました。

ちょうど5月のゴールデンウィークに差し掛かった時期であり、恋人もおらず暇な連休だったのが幸いし、私は毎日のようにここに通い詰め、ビデオ授業にのめり込みました。ビデオ授業の良いところは、巻き戻しができるので分からない箇所、聞き逃した場所に戻れるところです。また仕切られている机でヘッドホンを装着することにより、かなり集中できました。
途中休憩を挟みながら自由に受けられるので、朝から夕方まで居てもストレスなく勉強することができました。

再び通常授業へ

そして連休が明け、自信を取り戻した私は教室の席も前の方に座るようになりました。こうも気持ちの持ちようで態度は変わるものかと我ながら呆れましたが。

そして連休明けからは、6月の試験に向けての対策授業が行われはじめました。まずは最初に模擬試験を受け、その後答え合わせと対策の授業を実施します。私は振り分けに関しては特に問題なく解けましたが、減価償却など計算により回答する文章問題では難しく感じる部分がありました。

そこで、授業後には先生の所へ行き、直接お伺いをする方法をとりました。中学、高校、大学と適当な態度で授業をすりぬけてきた私でしたが、自分でも驚くほど熱心な生徒へと変わっていきました。先生も度々質問する私の顔を覚えてくださり、すれ違うと挨拶してくださるようになりました。

たった2ヶ月で、私はすっかり先生や事務所スタッフの方々とフランクに会話する常連受講生のようになりました。しかし残念ながら友人と呼べるような生徒は1人も出来ませんでした。それまでほぼビデオ授業でしたから、仕方ないのでそこは割り切っていましたが。

逆に知り合いが居ないからこそ、堂々と先生に質問しに行き、スタッフさんとも話をしていたのかもしれません。

昔大学受験の塾で、浪人生が先生と1対1で話が盛り上がっている様子など見て、あの人友達居ないんだなーなどと斜に見ていた自分ですが、当時は自分が友達とばかり固まる子供で、あちらの方がだいぶ大人だったのかもしれません。そんな勉強以外の成長も感じられた28歳の私でした。

試験に向けて(合格のポイント)

まずは帳簿作成で穴埋め問題が出ますが、これは必ず正解しなくてはならない基本問題となります。
ここで正解に振り分けをし、計算を間違えずスムーズに書き終える事が時間短縮の鍵でもあります。電卓のスピードと正確さも問われるので、過去問題などを何度も解いてのトレーニングが重要だと思います。

次に文章題の理解力が問われます。例えば「◯◯商店に対して、X7年4月1日に¥600,000を貸し付けた。(年利率5%、期間10年、利払日3月末日)」などです。これをパッと見て帳簿に記入する金額を素早く計算しなくてはなりません。

これも過去問題を見ると色々なパターンが出てくるので、どれを聞かれても答えられるよう何度も繰り返し解いて行くこと、分からない箇所は講師の方に聞いてでも、しっかり理解することが大切だと思います。

私の場合、平日は仕事と授業でクタクタだったので、主に土日の夜に2時間ほど集中して過去問題に取り組みました。

パソコンのキーボードを見ないで打つブラインドタッチという言葉がありますが、まさにブラインド電卓とでも言うのでしょうか、目線は帳簿から離さずひたすら右手は電卓を叩き計算をする技を身につけるくらい、私はひたすら帳簿計算をスピーディにこなすトレーニングを行い、文章題も1日10問ほどこなしていました。

いよいよ試験

試験当日はただただ緊張しました。いい歳で久しぶりな緊張感に、お腹が鳴ったら恥ずかしいからご飯をたくさん食べて行くなど女子高生のような事をして出かけました。

試験は、はっきり言って模擬試験通り、1.2問引っかけ問題のようなものがありましたが、そこはしっかり対策していたので解く事ができました。
試験が終わった私は、清々しさと共に、あの集中したビデオ授業に心から感謝しました。

結果は通知で、何点取得できたかは資格授与の手続きで事務所に行った時に分かりました。たまたま私が事務所に行った時に先生がいらっしゃり、「君は満点だったよ!」と褒めていただきました。この歳で褒めていただく高揚感を忘れられません。私は先生にさらりとお礼を言ってその場を去りましたが、実は飛び上がりたいほど嬉しかった事を覚えています。

最後に

たった2カ月、しかし私にとってはかなりの充実した2カ月でした。
私のように働きながら簿記をとりたい社会人の方はたくさんいらっしゃると思うので、ぜひ短期間集中で、できればビデオ授業のような環境のある学校へと通っていただく方が、通信などより勉強がはかどるのではと思います。そして年に3回もチャンスがあるからと気長に構えず、1回目で合格するぞと集中して勉強する事をおすすめします。

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