想像以上に集中力が大切だったメンタルヘルスマネジメント試験Ⅲ種・Ⅱ種
- 2018.08.08
- 福祉
私は以前、メンタルヘルスマネジメントのⅢ種とⅡ種に同時合格しました。この記事では、私がどのように勉強を進め、試験を迎えたのか。また、仕事を両立しながらどのように勉強時間を確保していったかなどについて書いていきたいと思います。
はじめに
メンタルヘルスマネジメントとは、働く人たちの心の健康の保持増進を目的としています。職場内の役職や役割に応じて必要となるってくる心のヘルスケアに関する知識や技術、態度の取得度を測る試験です。特に今後、社会で必要となってくるスキルだと思います。
もともとストレスに関する興味があり、大学時の卒業研究・卒業論文は共にストレスに関する内容を行った者です。Ⅲ種はセルフケアコース、Ⅱ種はラインケアコースと呼ばれ基本的には企業の管理職の人が取得するものです。セルフケアコースについては一般の方も多く受講されており、合格率も8割あるため比較的、難易度の低い資格かと思います。
このメンタルヘルスマネジメントは受験日によってⅢ種とⅡ種を同時に受けることができ、私もダブル受験した1人です。仕事をしながらでしたので、夜の数時間を勉強にあてていました。
4ヶ月前から勉強開始
対策を開始したのは、試験日のおよそ4ヶ月前からです。上司の誘いで夜の飲みの付き合いが多い会社でしたので、正直なところ勉強は毎日できていませんでした。趣味で受けた試験ではありますが、Ⅱ種とⅢ種を合わせて10,000円以上の受験費になるため、不合格は避けたく勉強をしていました。
メンタルヘルスマネジメント試験の勉強方法
私が一番活用したものは数年分の過去問をひたすら解きまくり、間違ったところは解説を読んで理解を深めました。それでも理解に苦しむ箇所については大阪商工会議所が出している公式テキストに返り、内容を確認する…を繰り返し行いました。公式テキストは7章から構成されており、全てまんべんなく出題されている印象です。
細かい数値を覚えなければいけないところは、簡単に忘れてしまいがちなので専用のノートにまとめ、すぐに振りかえられるようにしていました。特にⅡ種になってくると細かいところまで覚えなければいけないことがたくさん出てきます。数値などは年度によって更新されるため、最新のテキストを購入しておきましょう。重要な個所については後になっても振り替えられるよう、マーカーを引くなどして目立たせておくのはもちろんのこと、自分専用のノートは一冊作るべきです。
私の場合は重要な部分は赤ペンで記入をし、赤シートで隠せるようにしていました。細かい数値やグラフについては繰り返し問題を解くことで頭に残すようにしていきました。
問題の構成
Ⅱ種もⅢ種もマークシート形式でそれぞれ2時間ずつとなります。100点満点で70点以上で合格となります。基本的に暗記問題となるため、応用を効かせてとく問題はほぼないことから、分かるか分からないの問題が多く、制限時間ないに解け切ることができなかったということはないと思います。
ただ、後半は長文を読んで解く問題があるため、後半になればなるほど集中力は必要になってきます。この長文では公式テキストで7章ある中の知識全てを網羅して出題されます。1つでも苦手な章があると完全に解くことが難しくなるため、苦手分野は克服しておくべきです。
マークシート形式で回答していく
マークシート形式で回答していくこの試験のほとんどは4択ですが、不適切なものを選びなさいという形式がはじめの方で多く見られます。文章の中の一部だけが異なる場合が多く、それぞれの回答全てをしっかり読まないといけません。ながら読みしていては解ける問題も解けません。
私は元来、文章は頭から一言一句しっかり読むタイプではありませんでした。ある程度の内容が頭に入ればよく、本なども結論を急いで先に先に読み進めるタイプです。そのため、この不適切なものを選びなさいという形式には非常に苦労しました。しっかり読めば正答を導くことができるのですが、それが私には難しかったです。
これを克服させたのはやはり、過去問をたくさん解いて、問題の傾向を知ることでした。問題の傾向を知ることで、回答に目を通した時にこの部分を不適切にしているのではないか…と推測を立てることができたからです。確かに回答それぞれ読まなければ解けないのですが、ある程度の推測を立てることで、短い集中力の私でも攻略できたのではと思います。
メンタルヘルスマネジメント試験の難しかったところ
試験対策を始める前までは、公式テキストに書いてあることを丸暗記すれば合格できると思っていました。確かに回答は全て公式テキストに載っていますが、問題の形式から私の場合、問題は別にあるということに気がつきました。メンタルヘルスマネジメントの試験を受けた人は、勉強した人なら誰でも問題に見覚えがあるはずです。
しかし、そこから正しい答えを探しあてる作業というのは集中力が思いのほか必要となります。幸い問題用紙は書き込みが可能であることから、「答えられそうだけれど集中力が切れそう」という時には、チェックを付けて次に進むのもありだと思います。ですがマークシート形式のため、マークする番号を間違えて回答し続けてしまうと最後に悪夢を見ることになります。ここには注意したいものですね。
最後に
最後に一つお伝えしたいのは、問題の中で部下と上司などの会話文が出て来ます。以下の部下の言葉の中で、最も自己主張であるものを選びなさいといったものです。4択のため、会話文が4つ並んでいます。ここで自己感情を交えて回答を探してしまうと、長い時間迷うことになります。
あくまでテキストに忠実に、理論的に考えて回答を導き出して下さい。個人的な感情を交えてしまうと、あれもこれも正解な気がする…というものが出て来ます。反対に全部間違いだ、と思うことも出てきてしまいます。このような状況設定問題は毎回必ず出題されます。まったくその通りの回答は公式テキストにはありません。
しかし、どうしてその回答になるのか、の答えは必ずテキスト内にあります。ほぼ全ての設問で、なぜこの答えになるのか?と疑問を抱くことはないはずです。解説やテキストを読めば納得できるはずです。テキストに沿って忠実に学習をしておけば、後は2時間の試験時間の集中力が合格を左右します。過去問で問題の形式や自分の集中力が持続する時間などを知り、対策を立てていって下さい。
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