6年ほどの勉強期間を経て管理栄養士の試験に合格
- 2017.10.08
- 管理栄養士
私がなんとか取得出来た資格は管理栄養士という国家資格で、栄養士の上級資格となります。この記事では、どういった経緯で資格取得を目指し、またどういった勉強方法を行ったのかなどを詳しく書いていこうと思います。
Photo by Dan Gold on Unsplash
管理栄養士との出会い
私は小さい頃から体が少々弱く、何度か入院を繰り返していました。入院中は毎日同じことの繰り返しで楽しみなのは食事くらいでした。入院する前にアレルギーなどを聞かれるのですが、私はアレルギーは無いものの好き嫌いが多くて食べれるか不安だと伝えました。
すると、わざわざ栄養指導部と呼ばれる部署から管理栄養士の方が来てくださり「○○ちゃんが美味しく食べれるようにご飯作るから、嫌いなものと好きなもの教えてくれるかな?」と聞いてくださり、その後の食事に反映してくださったのです。その心遣いに子供ながら感動し、「私も将来こんな風に人の為になる事がしたい!」「料理も好きだし自分の健康にも役立ちそう!」そう思い管理栄養士を目指そうと思いました。
管理栄養士になるための勉強方法について
私は3年制の栄養士養成過程の専門学校に通う事にしました。学校では卒業と同時に栄養士の資格は取れるようにプログラムされていたので、この時点で同時に管理栄養士の資格を取る為の勉強も始めていました。学校で購入した教科書に加え、本屋で購入した専門知識の載った本などをとにかく読みあさる毎日でした。
ですが私が何より効果があったように感じたのは「毎日の自分の食事を管理」する事でした。実際に私に必要なカロリーや最近不足しているであろう栄養素を多く取り入れた食事を可能な限り自分で考え、調理していました。時には「自分がこの病気になってしまったらこの食材が食べられないから…。」などのシミュレーションを行ったりもしていました。
毎日の事なので嫌でも頭と身体に知識が染み込んできました(笑)。その他にもインターネット上に掲載されている過去の問題に取り組んだり、出題傾向を研究したりしていました。私が管理栄養士の資格を取得したのは専門学校を卒業し、3年後の事だったので、勉強期間は学校を合わせ6年程でした。
受験資格を得る
管理栄養士の資格を取る際、注意しなくてはならない事があります。それは栄養士の資格を持っていなければ受験する事が出来ないという事です。
私の場合は、3年制の栄養士養成過程の専門学校に通っていたため、卒業と同時に栄養士の資格を取る事が出来ました。私のようにこういった専門学校や短大など、その他資格が取れるよう、講義が組まれている学校に通っていない場合は通信講座などを利用し、栄養士の資格を取る事から始める必要があります。
また、学校などに通っていても短期大学や私のような3年制の専門学校では、卒業後に2年~3年栄養に関連のある職場での勤務が必要になります。ちなみに私は卒業後、すぐに小学校の栄養士さんとして採用していただき、働いていました。
実際に試験を受けて
4年の勉強を終え、不安を抱えつつも試験を受けようと決心しました。最後に自分に気合いを入れるため「元気が出るものを食べよう!」と意気込み、自分専用の唐揚げ定食のようなものを作ったのを今でも覚えています(笑)。
そして試験当日。実際に出た試験問題は基礎栄養学から応用栄養学まで細かく分けると様々な問題が5択の選択形式で出題されました。試験時間は午前、午後と分かれており、それぞれ2時間半程で合わせて5時間程度、問題数は合計200問でした。
基礎的な問題はスラスラと解く事ができたのですが、私が1番苦労したのは応用問題の中に含まれるもので、例にあげられた人物の栄養状態(コレステロール値や血圧など)さらには、親族の病気についての記述を読み、そこから何の病気であるかを選択するという問題でした。似た症状の病名が選択肢にあり、見極めるのが中々大変でした。
その他にも医療と関連する問題が多いので、不安な方は医療系の勉強も別でしておくと安心だと思います。実際に私が「病気についてもっと掘り下げて勉強していれば迷う事なく答えられたのに…。」と感じた1人ですので。後は、午前と午後で試験が分かれているのを利用し、それぞれの試験内容をしっかりと理解してうまく時間を使って勉強をする事ですかね。午後の試験内容はお昼休みの時間を使えば復習する事が出来るので朝はとにかく午前中の内容に集中していました。
合格発表
試験が終わり、合格発表までの期間はドキドキでした。当日の14時以降にネット上に合格者の名簿が掲載されるとの事だったので私はそちらで確認しました。祈る思いで名簿を確認していくと…。ありました!合格基準は正答率60%以上。つまり200点中120点以上となるのですが、私は161点という結果で無事に合格する事が出来ました。自信が無かったので嬉しさと同時に驚いてしまいました(笑)。
就職する場合は
管理栄養士の国家試験に合格しただけでは有権者として業務を行う事は出来ないので注意が必要です。管理栄養士の資格が必要な仕事に就きたい場合は免許申請を行い、免許の登録を行う必要があります。尚、免許申請してから登録されるまでは時間がかかりますので合格が決まったら早めに申請を行う事をオススメします。そうした手続きを経て、免許を取得するとようやく管理栄養士としての業務に就くことが出来るのです。
資格を取るまでにかかった費用
私の場合ですが、資格取得までにかかった費用は、専門学校での学費が300万円前後、参考書などが3万円程度、受験手数料に6万8千円くらいでしたので特別お金がかかったというような事は無かったです。しかし、これ以外に通信講座や資料請求なんかを行った場合は別途料金がかかるのであくまで一例として参考にしてください。
資格を取得した今
管理栄養士の資格を得てからは、小さい頃から憧れていた病院の入院患者様1人1人の症状に合わせて献立を考える、などを行う入院棟の栄養部の1人として働かせていただいてます。なんと昔、私に親切にしてくださった方と同じ部署に就く事が出来たのです!(残念ながら病院は違いますが…。)
また、退院なさる患者様への栄養指導や、時には通院治療をなさってる患者様への栄養指導や献立の提案などを行っています。しかし実際に勤務してみると、想像していたよりも1人1人の病状、アレルギーに合わせ献立を変えたりするのは大変な事でした。(昔の私のように好き嫌いが多い方もいらっしゃいますしね。)それでも「今日のご飯は美味しかったよ!」「病院でこんなメニューを出してもらえるとは思わなかったよ!」などと声をかけていただけると「よし!今日も頑張るぞー!」とやる気がみなぎってきます(笑)。
まだまだ経験の浅い私ですが、いつかはあの憧れた管理栄養士の方のように少しでも患者様に病院での食事を楽しんでいただき、残さす食べていただけるような工夫が出来る気のきいた素敵な管理栄養士になれるよう、職場の方々と日々 勉強しています。
管理栄養士の資格を取ると私のようなお仕事以外に、アスリート選手の食事管理やジムなどでダイエットに励んでいる方々の健康管理、保育園のおやつの提供から食品開発などなど…。沢山の場所で活躍する事が出来ます。
それと、私がこの資格を取って、仕事以外で良かったと思うことは、自分の健康管理にも役立っている。ということです。体調に合わせて食事を選ぶことが出来るようになったため、以前よりも体調を崩しずらくなりました!さらに、美容に良い食材なども自然とわかるようになったのでお肌もハリがでて、便秘まで解消されました!家族にも健康的な食事を作ってあげられますし「良いことづくしだな!」と感じております。
最後に
今回は私がどういった経緯で資格取得を目指し、どのようにして今の職場に就いたかを書かせていただきましたが、どんな資格を取るにしてもやはり「どうしてこの資格が欲しいのか。」「この資格を取る事によってどんな利点があるのか。」などを明確にしておくと自分のモチベーションになり、合格にも近づくのではないかと思います。これから資格取得を目指す方々の参考になれば幸いです。
-
前の記事
2回の試験で分かった宅建合格のコツ 2017.10.07
-
次の記事
独学で宅建士の試験に一発合格! 2017.10.09