建設業経理士試験2級に合格するために取り組んだこと

建設業経理士2級は、日商簿記の延長戦のような内容の資格です。科目の名称が違うものが多々ある為、日商簿記と混同してしまうことが多かったです。
今回は、社会人になって初めて取得したこの資格の、合格までの道のりを書いていきます。

受験することになったきっかけ

建設会社の事務員として働いていた時、会社から建設業経理士試験2級を受けるように言われました。
この資格は、持っている人がいると建設会社の点数表に加点されるためでした。
実はこの資格、私にとって学生時代最後に受験し取得できなかった、ある意味因縁のある資格でした。

当時の私は、会社内では新人ということで理不尽に怒られたり、他人のミスを擦り付けられたりという有様でしたので、こんな人たちを見返してやりたい、何が何でも合格してやるという強い意志を持っていました。
このような経緯でしたので、合格のために必要なものは「やる気」だと思いました。

勉強時間

平日は会社がありますので、昼休みと帰宅後しか勉強時間がありませんでした。仕事を早く終わらせても、勤務時間に勉強させてもらえる環境ではありませんでしたので、時間の確保は難しかったです。また勤務時間も早かった為、夜遅くまで勉強するというのも体力的に難しかったので、夕食後はテレビを見る暇なくすぐに勉強するようにしました。

勉強する部屋

自分の部屋はリビングの隣にあり、この部屋で勉強すると様々な誘惑があるため、県外で働いている姉の部屋で、会社から配布された教科書とにらめっこしました。

使った教材

会社から教科書が配布されたので、最初はそれを使っていました。
しかし、全く頭に入ってこず。説明書きはあるのですが、ちんぷんかんぷんでした。
私に合っていないのかと感じるようになってきて、徐々に焦りが出ました。
ですが、どうしても受かりたかった為、母校の先生に連絡し、事情を説明、学校に残っている教科書・練習問題のプリントを譲ってもらうことにしました。
紙袋いっぱいの教科書とプリント

そして、先生からのアドバイス「過去問を繰り返し解いていってみる」
その通りに勉強していきました。

集中力が切れない対策

勉強はどうしても途中で投げ出したくなります。私も何度もペンが止まりました。
ちょうどその時期に、好きなアーティストのオリジナルアルバムが発売されたので購入していました。
音楽を掛けると集中がそっちに行ってしまう、という話をよく聞いていたのですが、一度だけ試してみようと思い、そのCDを流して勉強しました。

初めて聴く曲ばかりだったからか、メロディが耳に入ってきながらも勉強が捗りました。
これは良いと思い、それからCDを流して勉強していきました。

共に受験する人たち

会社では、私の他に2名が同じ資格を受けることになっていました。
ですが、2名は私と違いあまりやる気は無い様子でした。
昼休みに勉強していても、「すごいね」と声は掛けてくれるのですが、「自分はたぶん受からないから勉強してない」と初めから諦めモードでしたので、互いを励まし高め合う、などということはありませんでした。

しかし、共に受験する人というのは社内じゃなくても他にいることに気づきました。
インターネット掲示板に、「建設業経理士2級を受ける人の掲示板」というものがあり、そこには同じ日に同じ資格を受験する人たちが書き込みをしていました。

「過去問解いたら70点だった、まだまだだ」「この試験に受かったら、ボーナスで5万円社長がくれるって言ったから頑張る」「今回はどの形式の問題だろうね」などという書き込みがあり、私と同じ勉強をしている人がたくさんいました。

書き込みこそしませんでしたが、毎日休憩時間などにその掲示板を閲覧し、「自分一人だけが勉強してるんじゃない、この人達も同じ気持ちなんだ。私も頑張ろう」と、おかしな話ですが仲間意識というものを感じ、やる気が出ていました。

ラストスパート

試験当日まで1週間を切ると、過去問の成績は合格点の80点ギリギリ、という点数ばかりになっていました。
以前より確実に解けているのですが、どうしても心許ない。余裕を持って合格点を超えたい。考えた私は、対策として本屋で1000円ほどの過去問集を自腹で購入しました。

今まで使っていた教科書や過去問のプリントは、何度も使ったせいでページが汚くなっていました。
買ったばかりの過去問集は当たり前ですが綺麗ですので、新鮮な気持ちでページを解いていきました。
試験日前日には、80点後半の点数を出すことが多くなり、自信もついてきました。

試験当日

試験会場は隣の市でしたので、母と共に車で向かいました。
母に運転してもらいながら、過去問集をずっと見ていました。限られた時間に少しでも頭に入れておきたかったのです。

この資格は受験者が結構多く、混雑していました。
同じ資格を受ける社内の2名とも合流し、試験に挑みました。
試験内容はこれまで勉強してきたもので見かけたものが多く、この日までの努力が実ったのかすらすら解くことができました。
退出可能時間になっても見直しまで行おうと決めていましたが、思ったよりも早く解くことができて、見直しもしっかり行えたので、退出可能時間になると退出しました。

試験後

ようやく解放感がありました。今日から好きなテレビを見れる、夜更かしできる、などと、学生時代に感じた気持ちになりました。同じ資格を受ける人の掲示板を覗くと、「あの問題は※※だったよね」といった書き込みもあったので自分の解いた答えと確認したりしました。

自己採点すると、90点近い点数になっていました。
ですが、油断は禁物でしたので、合格発表日まで緊張した日々を過ごしました。

合格発表当日

インターネットで合否があるのですが、私がいる部署では勤務中に見ることは許されなかったため、受験の手続きをした他の部署からの合否の連絡を待ちました。
そして電話がかかり、結果を聞きました。

合格ということで、電話をしてくれた社員からも「おめでとう」と言ってもらえました。
その人の話では、女性の事務員でこの資格を取得したのは私が初めてということでした。
その後、副社長にも報告し、おめでとうという言葉と共に、建設会社の点数表を示しながら「ここに加点されるんだよ、これは会社に貢献したということだからね」という何とも嬉しい言葉をいただきました。

朝礼にてそれが社内で発表され、社員みんなから拍手をいただきました。
それは自分が会社に認められたような気がしました。

自分が受かるために勉強するやる気をもらったのは、やはり「会社に認められたい」という思いでした。自分を理不尽に怒る社員達を「見返してやりたい」という悔しい思いを勉強にぶつけることで、受かったと思います。

そして、共に資格を受ける仲間のような人たち。学生時代は同級生という身近な存在はいましたが、社会人になってからは共に受験する人はいましたが同じようなやる気がある人は身近にはいませんでした。

ネットということで悪い印象があるかもしれませんが、私はネット内の人たちに助けられました。
ただ単に勉強するのではなく、自分でモチベーションを上げていくことも大切だと感じました。自分が今後また何か資格取得するときは、これを教訓に勉強するつもりです。
もしこれから同じような境遇の中、資格取得を目指す人たちがいたら、これらのことを知ってほしいと思います。

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