アプリ学習でHSK(漢語水平考試)4級に合格した私の勉強法

この記事では、私がHSK(漢語水平考試のこと、以下HSK)4級を受験するに至るまで、そして実際に受験勉強を通して合格するまでのお話を書いていきたいと思います。

HSKとは

まず、試験の紹介をしたいと思います。英語に英検があるように、中国語にも検定があります。現在40代の私が大学生の頃に日本国内で実施されていた検定の種類は、非常に少なかったです。その中でも中国語検定という名称の試験が一番有名でした。それが今では、すべての種類を思い出せないほどの数に増えました。

数ある中国語関連の検定の中でも「HSKは中国政府公認の世界基準の中国語資格」とアナウンスされているため、他の検定と少し位置づけが違います。
そのため中国への留学基準や就職の際の判断に用いられています。

級の種別

HSKの級は、1~6級まで存在します。日本国内のほとんどの検定がそうですが、級の数字が小さければ小さいほど、レベルが上がります。例えば、英検4級よりも英検2級の方がより難易度が上がりますよね?ところが、HSKは級の数字が大きければ大きいほど、レベルが上がるのです。つまり、1級は初心者向け、6級は上級者向けとなります。

なぜHSK4級を受験することにしたのか

中国語学習歴29年目の私が、改めてチャレンジしようと思ったのが、このHSKの4級でした。私は学習歴こそ長いものの、専門の大学に通ったわけでもなく仕事でも中国語を必要とされない職場のため、自分の能力を計る基準を持てずにいました。なんとなく惰性で学習を続けていましたし、そこまで本気で取り組んでいるわけでもない、そんな自分が嫌になることもあったのです。

それでも私が中国語の学習を止められなかったのは、「中国語を使ってコミュニケーションを取るのが楽しい」ことを知っていたからです。大学時代に中国語と出会い、何度か中国を訪問していた頃、間違いなく中国語が使えることで広がった人の輪を感じることができました。

ですから、私の中国語学習の目標は常に「中国語でコミュニケーションをとること」だったのです。それを級のレベル判定基準に照らし合わせてみると、4級がマッチングしたことが大きな理由でした。また、ここに至るまで私は10年ほど検定試験を受けていませんでしたが、もともと中国語検定3級を持っていました。再チャレンジをするに際し、それとさほど差のないHSK4級が最適ではないかと考えたのです。

何を使って勉強しようかな

中国語に限らず、私は幼いころから勉強が嫌いでした。知識欲は強く人からは色々な事をよく知っていると言われる方なのですが、実際には椅子に座ってコツコツと単語の練習をするとか、文法を覚えるという作業が大嫌いなのです。また、学習歴が長い故か、市販されているテキストを見てもどれも似たようなものばかりで「読んでみたい」「これを使って勉強してみたい」という気持ちが全く湧いてきませんでした。ほとんどのものが単語と文法を覚えるものばかりです。

元々私は、どちらかというと音でものを理解する方なのです。音楽は音符なんか読めませんが1~2度聴けばすぐに歌えるし、中国語の発音も非常に評判がよく何度かスピーチコンテストでも優勝した経験がありました。長い学習期間の中で、自分自分が耳での学習能力が高いということは何となく分っていたのです。かたや、座学でペンを持って単語を書いたり文法を覚えたりする事には興味もなく、本来の力が発揮できないことも分かっていました。

好きこそものの上手なれと言いますが、まずは好きなことから始められる教材を探す方が、合格への近道ではないかと考えました。そこで選んだのがスマートフォンの「アプリ」でした。
HSKの主催者公認の「HSK公認単語トレーニング」です。

中国語検定HSK公認単語トレーニング

中国語検定HSK公認単語トレーニング
開発元:SPRIX CO.,LTD.
無料
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iPhone,Androidともに同じアプリがあるので、どちらのスマートフォンを使っていてもダウンロードできます。でも、このアプリは有料なんです。例えば複数の級を一度に勉強したい場合など、アプリは一つで級別の項目が画面上に表示されるため、いちいちアプリを切り替える必要がなく利便性は高いと思います。

アプリを使った学習法

このアプリに収録されているデータは、単語とその単語を使った例文だけです。音声データが収録されているので、画面上で単語や例文を見ながら音声データを聴くことが出来ます。私の場合は、単語学習から始めました。上にも書きましたが、ペンで書き込んだりする学習法が嫌いな私は、スマートフォンのアプリだけを使ってこのHSK4級に挑むことにしたのです。

アプリを使った学習のメリット

スマートフォンを使った学習法の最大のメリットは、学習用のメディアをまとめて持ち歩けることです。例えば紙の参考書であれば、別途音声データをウォークマン等にコピーして持ち歩く必要がありますが、スマートフォンであればそれらのすべてを小さな端末の中にまとめて放り込むことが出来ます。新たに荷物を持つ必要がないので、例えば通勤の移動時間や昼休みなどのスキマ時間を使って学習することが可能です。まとめて学習する時間をとれるのは週末だけ、なんて人には最適なツールだと思います。

また、スマートフォンの強みは他にも有ります。他のアプリもインストールできることです。私は、「Evernote」という無料アプリをインストールして活用していました。このアプリをインストールすると、手書きメモ・文字入力・写真撮影・音声保存等の機能が使えます。外出先で見かけた気になるフレーズを手書きや写真で残せるのです。そんなもの、スマホのカメラとメモ帳で十分でしょ?そう仰る人もいると思います。でも、このEvernoteはクラウドに保存できるため、自宅のパソコン用にEvernoteをインストールするとスマートフォンで保存したデータをすべてパソコンで表示・編集することが可能です。もちろんパソコン用のソフトウェアも無料で使えるので、追加の出費ゼロで学習ツールを増やすことが出来ます。
それでも、持ち歩くのはスマホだけです。

試験勉強は1か月

私の場合は、過去の学習歴が長く、大学の一般教養で学習する程度の単語はすでに頭の中に入っていたと考えています。そんな私がアプリを使って学習した期間は1か月でした。平日も週末も毎日30分~1時間程度、スキマ時間を細切れにつなぎ合わせてその程度です。

また、単語だけではヒアリングの際の音声のスピードについていけないと考え、中国語のラジオ番組を垂れ流していました。これにもスマートフォンのアプリを用いました。ラジオは寝転がっていても聴けるので、座学が嫌いな私にとっては最適なツールでした。実はこれもアプリで「NHK WORLD RADIO JAPAN」という名前です。もちろん無料でした。

NHK WORLD RADIO JAPAN

NHK WORLD RADIO JAPAN
開発元:NHK (Japan Broadcasting Corporation)
無料
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合格しました

数年ぶりに受けた検定試験でしたが、無事HSK4級に合格しました。
やはり耳の良さを証明した結果になり、ヒアリングは平均点を20点近く上回りました筆記はあと2問間違えていたら合格ラインに届かないレベルだったので、相変わらず文法は苦手だなと思いました。

受験を終えて

私はやりたくないことはやらない学習方法を実践して合格しました。また受験ツールをたくさん持ち歩きたくないというズボラさからアプリの活用を考えました。すでに四捨五入すると50に手が届く年齢になりましたが、最新のツールの力を借りて合格することが出来たのです。
すべての人に使える方法ではないかも知れません。それでも1日に1つでも単語を覚えれば、一年後には400弱の単語を知ることになります。勉強はかったるいなあ・時間取れないよと言っている人は私の周りにも多いです。でも、初めの一歩を踏み出せれば、そこから後は自分のリズムが出来て勉強も捗ると思います。

難しかったこと、こうやっておけば良かったこと

今回学習ツールとして選んだのが単語と例文の練習を行うアプリだったので、長文の問題の勉強をしていませんでした。それでもラジオを聴いていたことで速度や長い文章の聞き取りは可能でした。耳で聴きとったものはダイレクトに頭に入ってくるためヒアリング試験は理解できたのですが、いざ筆記で長文を目にすると頭の中がこんがらがってしまい対応できませんでした。それは点数にも明確に出ています。

長文を聴きとれるから書ける、そんなことはないのだと再認識しました。試験対策はそのカテゴリー(ヒアリング・筆記)それぞれに合わせた適量の学習を行い、実践に臨んだ方が良いと、考えを改めるきっかけになりました。

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