ケアマネージャーの試験に一発合格した方法
- 2017.10.20
- 福祉
ケアマネージャーの資格は、まずは受験資格を取るのが大変です。
基本資格を持ちながら、主に介護の現場で5年以上働き、その働いた証明がないと受験できません。
介護業界の中では最高クラスの難易度であり、合格率は年々低下、私が取得したのはほぼ10年前なのですが、その頃から合格率は10%台になっています。
この資格を取った人は、口をそろえて「死ぬほど勉強した」といいます。
実際私も相当勉強しました。
そして、一回目の試験で合格したのです。
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ケアマネージャーの試験とは
ケアマネージャーの試験内容は、介護保険についての知識が主です。
仕事内容が介護保険を網羅していないとできないので、そこは当然のことなのですが、実はこの介護保険、非常に改正が多いのです。
2000年4月に施行されて以降、原則三年に一回法律の見直しがあります。
そして6年に一回は大改正があるのです。
現場がひっくり返るほどの改正ですから、それがある年の試験はだいたい改正されたばかりの法律が出るようです。
その代わり、ケアマネージャーの試験は10月なのですが、法律がきちんと発表されるのが3月の末なので、法律的な勉強は4月以降に始めたほうがいいでしょう。
私の場合、改正のない年でした。
ですので、勉強するにあたり、書店に出ている問題集、参考書を手当たり次第に購入し、勉強し始めたのは年が明けてからです。
最初は、ほとんど知識がなかったので、参考書を流し読みしていました。
実はバイブルのような介護保険の法律集があるのですが、(5冊組みで1万円弱したような…)これは買わなくてよかったと思います。それを読みこんでも絶対試験には受かりません。
ケアマネージャーの問題は、受からせるためではなく落とすために作られています。非常に引っ掛け問題が多く、かなりな読解力が必要です。
参考書もある程度は読みましたが、必要なのはとにかく過去問を解きまくること。そして試験問題の傾向をきちんと把握することです。
私は絶対に一回で合格しようと思っていたので、4月以降は猛勉強していました。
フルタイムで働いていた上に子供が小さかったので、朝は四時起き、子供が寝た9時から12時まで勉強。
土日は実家に子供を預けて一日中勉強です。
大げさではなく、本気で受かりたいならこれくらいする必要があると思います。
とにかく問題を解く
勉強の仕方はとにかくシンプルに、ひたすら問題集を解いていました。
何度も何度も、それこそ暗記するほど解きます。
問題集に関しては、これをしたというのはなく、たぶん最終的には書店にあったものに関してはすべて購入したと思います。
お金はずいぶんかかりました。書物だけで10万円くらい使ったと思います。
勉強するにあたり、この試験を受けるにあたり申告した基礎資格によって、試験問題の免除がありました。
私の場合は介護福祉士を持っていたので、その分野は免除になります。
そのほかは、医療系の問題やもちろん介護保険の内容、社会保障の成り立ちで年号を覚えたり、かなり暗記物があります。
ですので、問題集に関しても、簡単な一問一答で単語の名前を覚えるようにしたりしていました。
最後はトイレに覚えたいことをべたべた貼ってもいました。
問題集のほかには、ネットで検索すると、ケアマネの勉強ができるサイトがいくつかあります。
それを毎日閲覧し、パソコンでも勉強していました。
今はスマホがあるので、もっとすき間時間を利用して勉強できるかもしれないですね。
過去問がランダムに出てくるサイトが好きで、それは毎日しているうちにほぼ全問正解できるように。
ちなみに他の問題集も繰り返し繰り返しすることで、ほぼ間違えることなく暗記できていました。
ただ、過去問をしてみるとわかるのですが、同じ問題というのは非常に少ないです。
設問に対する答えが5つ書いてあって、その中でどれとどれが正解か、という問題が多いので、ランダムにいくらでも問題が作れるからだと思います。
ただ、その中でもやはり直近に改正された箇所については多く出るかな?という印象です。
私の場合は地域包括支援センターができてすぐだったので、それが少し多めに出ていました。
そういえば、前述のとおり、介護保険が非常に改正が多い法律です。
昔は生活援助3は一時間半でしたが、今は45分以上というあいまいなくくりになっていたり、保険開始当時はあった生活援助4以上は今はありません。
当初は誰でもレンタルできたベッドや車いすも、ある年からは原則要介護2以上になりました。
要支援が途中から要支援1、2に分かれたり、とにかく根本的に変わっていることがたくさんあるので、あまり古い過去問をしすぎるのもよくないです。
ある程度今の改正に即してからの問題に取り組みましょう。
試験当日 手ごたえばっちり でも…
そして迎えた試験当日。とある大学で行われました。
余裕を持っていった私でしたが、実は試験集合時間と開始時間を間違えており、のんびりして誰もいないなと思って教室に入ったら、今まさに試験が始まる直前でした。
かなり焦りましたし冷や汗が止まりませんでした。で頭を思いっきりくじかれた形です。まあ私が悪いのですが。
試験は難しいのは難しかったですが、相当勉強してきたのでかなり自信がありました。
しかし一問だけ、もう問題の意味すらわからない難問があったのです。
それに関してはその後正解と解説を見ましたが、全く納得いっていません。
毎回1問か2問はそういうよくわからない、落とすためだけの問題があるようです。
腑に落ちない気持ちはありましたが、あ、合格したなと思いました。
そして筆記試験合格 地獄の研修
帰ってから即ネットで検索し答え合わせをしました。ほぼ正解でした。
結果として、試験は二問間違いだけで他は正解していました。
どうやら8割取れれば合格できるといううわさもあるので、もしかしたら私ほど猛勉強しなくてもよかったかもしれません。
さて、ケアマネージャーは試験に合格して終わりではありません。数ヶ月して、研修を受けてようやく資格がもらえるのです。
実は私はこの研修が始まってからすぐに妊娠が発覚し、つわりと戦いながら7日の研修に通いました。
これもまた、一ヶ月に2~3回程度の研修なので、最終的に資格を手にしたのは7月の頭です。
この研修は事例を持っていかなくてはならなかったり欠席厳禁だったり、なかなか大変でした。
ちなみに昨年からはこの研修、15日ほどに増えたと聞いています。めちゃくちゃ大変だと思います。
それでも何とか研修に通い、ようやく資格者証を手にしたときは、涙が出るほどうれしかったです。
合格できた理由は猛勉強
なぜ合格できたか、これはやはり猛勉強以外ないです。
前述しましたが、この資格に関しては「勉強しなくても受かったよ」という人には会ったことがありません。
介護保険のできた当初は簡単に合格できたようですが、それ以降の人はみんなそうではないでしょうか。
ですから、たいして勉強してなくて試験を受けるのは無謀です。
合格したければ猛勉強しましょう、これしかないです。
私に関して言うならば、もうこれを来年もするのはいやだという思いから、その一年に賭けて猛勉強したのがよかったと思います。
今ケアマネージャーで働いてみて
そして今私はこの資格で仕事をしています。
大変なことはありますが、給料の低い介護業界でのなかではそれなりに高いお金をもらえることがほとんどですし、何よりこの資格があるのとないのとではやはり箔が違います。
一生懸命勉強したら合格できます。それだけは間違いありません。
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