社労士試験合格のコツと勉強法・苦労したこと

社労士試験合格のコツと勉強法・苦労したこと

35歳 男性 「トッティ」といいます。不動産の管理の仕事をしています。3年前に社会保険労務士の資格に合格したので、その際に自分がどのように勉強して試験を迎えたのか。そして、どう勉強すれば良いのかを書いていきたいと思います。

社会保険労務士試験受験のきっかけ・経緯について

年金の問題がいろいろとニュースになって、年金は60歳からもらえるというけど、本当にもらえるのだろうかと年金制度に疑問を持ったことが社会保険労務士の資格に興味を持ったきっかけです。当時は、年金って国民年金だけだと思っていました。

それくらい年金制度には無理解でした。今でも、年金に関する相談をいただきますが、ほとんどの方が年金制度を理解していません。そのため、社労士として、国民の方々に正しい年金制度の情報を提供することも役目だと感じています。

社労士に関しては、現在ではその需要が拡大しています。労働問題においては、過労死対策を含めた労務管理に関する相談、解雇や未払い賃金などの労働問題の相談、労働安全の規定に関する相談など多岐にわたります。社労士は、正に現代社会において欠かせない存在となっていますので、活躍されるなら、今がチャンスだと思いますよ。

社会保険労務士の勉強方法

基本的には、独学で勉強しました。TACの「みんなが欲しかった社労士の教科書」と10年分の過去問、「LECの出る順宅建士 ウォーク問」を使いました。

宅建士を合格した際の勉強方法と全く変わりません。基本的には、問題演習が重要です。そして、問題演習で間違えたところを教科書に戻って確認する。これの繰り返しです。

社労士の資格に関して、予備校の講義も充実しています。TACやクレアール、I.D.Eなどいろいろありますが、自分の苦手分野をメインに受けられることが重要です。

1つ注意すべきことは、社労士は、8科目ありますので、1科目だけ詳しく理解できても意味がないということです。勉強方法も、1科目に集中して勉強するのではなく、8科目まんべんなく取り組みましょう。その中で特に苦も手分野に関して、予備校などで補充するという勉強方法です。

各予備校では、全国模試などの模擬試験も多数行われています。模擬試験は必ず受けましょう。予備校の模擬試験でも、難易度が違ったりします。TACは、難しめ。大原は基本問題が多め。クレアールは、易しめの問題が比較的多かったです。

このようにさまざまなタイプの模擬試験を受けることで、自分の苦手分野がわかりますし、本番に備えてのシュミレーションができます。点数はあまり気にしなくて大丈夫。それよりも、出題された問題を本番で確実に点数にすることが大事です。

勉強をしていて大変だったこと、苦労したこと

勉強していて、一番大変だったのが年金のしくみ・制度を覚えることです。1日2~3時間しか勉強時間がない状況で、厚生年金保険法のしくみがとても難しく感じました。そのため、土日に腰を据えてじっくりと厚生年金保険法を勉強すると決めました。ただ、仕事で疲れている後に、勉強するのは本当にしんどかったです。

厚生年金保険法は、社労士の試験の中でも最も難関の試験科目です。受験する皆さんも苦手な方も多いはずです。そうです。受験する皆さんも苦手なので、平均点や受験者の得点が比較的低いのが特徴です。そのため、満点を取ることを求めている試験ではないと自覚するべきです。

厚生年金保険法の分野で本番で10点満点取れる人は、ほんのわずかです。この試験では、そこまでのレベルを求めていません。標準は、7点です。ですから、本番で7点を取れる練習をしましょう。7点取れればOKと割り切って勉強するのです。

ほかの分野例えば、健康保険法に関しても同じです。健康保険法も出題範囲が非常に広いためすべてをカバーするのはとても大変です。7点を目標にしましょう。ただ、健康保険法は、年によっては、かなり簡単な問題が多い年もあります。その際には、10点満点を狙ってもよいかもしれません。

合格のコツ

先ほど、厚生年金保険法の勉強方法について述べたとおり、目標点数を明確にすることが重要です。私の場合、労基法・安全が7点、労災法7点、雇用保険6点、一般常識6点、健康保険7点、国民年金8点、厚生年金7点の合計47点を目標にしました。

この点数に行けるように勉強を進めていくのが合格のコツです。重要なのは、苦手な分野を作らないことです。社労士の合格には、最低基準点を上回る必要がありますので、苦手分野を作ってしまうとその分不利になります。多くの時間を苦手分野の克服に当てることが重要です。

そのために練習問題を多く解く必要があります。練習問題を解くことで出題傾向がわかります。どの分野をどの範囲をどれだけ重点的に勉強すればよいか、明確になります。なので、たくさん問題を解いてください。市販の問題(書店でも売っている)でもたくさんあります。「社労士V」や「月刊社労士といった雑誌を購入して、苦手分野対策にすることも重要だと思います。

難しかったところ

やっぱり、厚生年金保険法は難しいです。合格した今でも難しいと感じています。そのため、深入りは禁物です。難しいところは、あまり深く勉強しないことが重要です。特に、老齢厚生年金については、特別支給の老齢厚生年金の範囲を含めて、特例や例外があり、仕組みが難解です。

ただ、試験問題に限って言えば、そんなに難しい問題は出ていません。仮に出題されたとしても、老齢厚生年金に関する問題として1~2問程度です。この問題を間違えたとしても他の問題でフォロー可能です。厚生年金保険法全体で7問正解できればよいと考えて、「できる問題を確実に」解くことが重要であると思います。

こうすればよかった

白書対策は、なかなか難しいところです。ただ、白書対策ができなくても、一般で6点取れます。10問中、白書関連は多くて2問です。法令のほうが圧倒的に多く、また点数を稼げます。白書対策は、あまり気にされないほうがいいと思います。

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