保育士試験に3ヶ月で合格する勉強法

もともとスクールや学童などで子どもと接する仕事をしていましたが、さらに自分の子どもができ育児が生活の中心となったことで保育への関心が芽生えました。

前期と後期の2回受験で合格

保育士試験は、一次試験の筆記、二次試験の実技から成ります。筆記試験は、保育原理、保育の心理学、子どもの食と栄養、社会福祉などの9科目です。すべての科目に合格すれば、実技試験へと進みます。

保育士試験は以前は一年に1回でしたが、現在は、一年に2回、4月と10月に行われています。(実技は7月と12月です。)私は前期で6科目合格、後期で残りの3科目をクリアしました。

3ヶ月で合格できる勉強方法

あくまで私個人の場合ですが、二冊程度の参考書を隅から隅まで覚える方が得点につながるのではと考え、通信講座などは受けず、独学で挑みました。

前期と後期の2回の受験でしたが、総計すると勉強時間は3ヶ月ほどで、毎日2時間、休日は5時間ほどでした。参考書は、ナツメ社の「保育士合格テキスト&問題集」。問題集は、成美堂の「保育士一問一答問題集」を使いました。

受験会場でもこの二冊を持っている方が多かったです。育児の合間や電車内などの隙間時間にスイスイ見られてとても重宝しました。

最初の1ヶ月は、ナツメ社の参考書をサーーッと読んでいきます。わからない単語があっても「こんな言葉があるんだ」くらいに流してすっとばして読みます。テキストを読んで、全体像をつかむのです。

2週間でなんとなく全体像をつかんだら、重要部分(赤字の記載)を赤シートで隠して読みます。これも2週間ほどです。

残りの2ヶ月は○×式の問題集を使う

成美堂の問題集を使い、「○×式」の問題を解いていきます。保育所保育指針などの法規・条文などは「穴埋め式」もクリアしておきましょう。

過去問は、5つの「○×組み合わせ」問題の場合、3つぐらいの正否が分かると、解けてしまったりしますよね。項目ごとに間違えた問題には付箋を貼り、解けるまで繰り返し解いていきます。

5ページ進んだら付箋が貼ってある最初の箇所まで戻って解いていき、正解したら付箋を剥がします。再度間違えたら付箋ははがさず貼ったままにしておき、先の問題を解き進めます。

ドイツの心理学者エビングハウスによる記憶に関する実験では、人の記憶は20分後におよそ42%、1時間後でおよそ56%、9時間後でおよそ64%、6日後にはおよそ76%を忘れてしまうということです。

だから、全て問題を解いた上で付箋が貼ってある箇所だけ最初から取り組もう!などとは考えず、ページを進んでは戻り...をひたすら繰り返すのが効果的です。

それからできれば、問題集は成美堂だけでなくもう一冊○×式のものを解いて、本当に内容を理解した上で解けているかを試してください。ページの箇所などで覚えてしまっていることもあるためです。

基本的に使ったテキストは、「全体像がつかめる参考書1冊」と「○×形式の問題集2冊」です。勉強では、育児に役立つような知識が得られました。

2才頃までは「一人遊び」、3才頃からは他の子と近くで似たような遊びをする「平行遊び」、集団の中の決まりやルールを守れるようになるのは5才頃からなど、だいたいの目安というものを学びます。

2歳になったばかりの我が子の成長と照らし合わせ、試験と子育ての相乗効果があると感じたときは勉強がはかどりました。「だいたいの目安」が分かっていると、不確かな情報に惑わされ不安になることなく、おおらかに子育てできるものです。

また、子どもの感染症、病気や障がい、障がい児との関わり方まで、実に幅広い内容です。

後期にクリア!魔の3科目

前期の筆記試験では6科目は合格したものの、教育原理、社会的養護、保育実習理論の3科目を落としてしまいました。教育原理と社会的養護は覚える範囲が膨大で苦戦しました。

保育実習理論は音楽に関する問題が5問も出ます。テキスト以外にYouTubeを見たりして、とにかく音楽の基本を覚えることが大切です。

どんな問題が出ても対応できるようにしたところ、5問すべてクリアできていました。

一度合格した科目は、三年間は有効となるようですが、何度も受けるのがとにかく面倒だった私は、なんとしてでも3科目は後期で一発合格したいという気持ちで取り組みました。

そして、「面倒なことになりたくない」気持ちからの一発合格を果たせました。面倒くさがり屋も時に役立つものです。

前期で6科目をクリアしていたことは精神的に大きく、「あと少し!」という気持ちで勉強に取り組むことができました。最初の受験で何科目クリアできたかも、モチベーションのカギかもしれません。ほっと一息したのもつかの間、実技を披露する二次試験の練習をはじめます。

9割が合格するという実技試験とは

二次試験は実技試験で、「音楽」、「言語」、「造形」の3つから、2つを選択して試験に臨みます。ピアノで課題曲を弾き歌いする「音楽」、物語を話す「言語」、色鉛筆を使い課題の絵をその場で描く「造形」。私はミュージカルをやっていたので、比較的自分が取り組みやすそうな「音楽」と「言語」を選択

ピアノは、シンプルで取り組みやすそうな「おむすびころりん」を選択

しかしピアノを弾くのは10年ぶりで、音楽の課題曲「一年生になったら」「こいのぼり」の伴奏練習は苦戦しました。「言語」は、課題の物語を3分以内でお話するというもの。課題は事前に知らされるので事前にしっかり練習ができます。(「造形」は課題の絵は当日知ることになります)

「うさぎとかめ」「3びきのこぶた」「おむすびころりん」の課題の中から、一番シンプルで取り組みやすそうな「おむすびころりん」を選択しました。

我が子にお話を聞かせて練習したことは大きかったです。ここでも子どもがいることが役立ちました。さて、突破するのがなかなか難しい一次試験に比べて、9割は合格するといわれている二次試験。落とすための試験ではないということですね。

どの程度で合格か実感できない

ただ、一次試験と違って二次試験は「どの程度で合格なのか」が具体的に実感できないことが不安要素でした。まあなんとかなるかな?!と、結局どこにも通わず、自力での対策のみで試験当日を迎えました。

音楽の試験は、苦戦していた伴奏で緊張してしまい、ミスというより不協和音。「ありがとうございました」というところを思わず「失礼いたしました...」と言って終了する始末でした。

当日は伴奏で失敗

当日は緊張して指が震えたりしますので、伴奏に自信がない方は、「簡単すぎるかな?」くらいの楽譜を選ぶといいと思います。言語は比較的落ち着いて取り組めましたが、ゆっくり語りすぎて、あと一言で終わりというところで3分が経ち、時間内に終わりませんでした。

伴奏の失敗に落ち込み、9割が合格するという試験を終え、まさかの1割に入ってしまうかもしれない絶望感を感じて帰宅の途につきました。

結果は合格

ですが、後日受け取った通知は、合格!

推測ではありますが、あの不協和音の「音楽」が合格点に届いたのは「弾き直しをしなかった」点に尽きるかもしれません。

実際、子ども達の前で「うまく弾けなかったから弾き直し」というわけにはいきませんよね。だから「弾き直しだけは絶対にしない」と心に決めていたのです。

「保育士登録」を済ませ、晴れて保育士資格保有者になることができた私。郵送されてきた重厚感のある「保育士証」を手にしたときは、国家資格の重みを感じ、誇らしい気持ちでした。

時間のやりくりが大変なこともありましたが、育児と仕事の毎日の中で「目標に向かって取り組む時間」は意外にもリフレッシュにつながったように思います。子育てで忙しい時期ほど、保育士受験には絶好のチャンスなのかもしれません。

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