第一種衛生管理者試験に合格した私の勉強方法と大切なこと

第1種衛生管理者試験について合格した当時の苦労した点や勉強方法、その他注意点などをご紹介したいと思います。

第一種衛生管理者試験受験資格の怪

私は資格取得をしようとしたときに、最初にぶつかった壁が受験資格でした。会社の前任者が定年退職したため、取得するように指示されたのですが、これがよくわかりませんでした。受験資格には13種類の実務経験についての記載が示されています。このいずれにも実務経験を証明する添付書類として必要となるのが「事業者証明書」と言われる書類です。下記の記載内容について、①「従事業務の内容」と②「労働衛生の実務に従事した期間」について社長、支店長等の職を表す印と個人印の両方を押印して証明してもらわなければなりません。

個人印までもらうというのは、受験者が代表社員を使用して虚偽証明に基づく受験を防止するための措置と考えられますが、受験者側からするとこの書類の押印をもらうだけでも一苦労です。(個人印の押印を嫌がる方もいると思います。)

受験資格

  1. 「健康診断実施に必要な事項又は結果の処理の業務」
  2. 「作業環境の測定等作業環境の衛生上の調査の業務」
  3. 「作業条件、施設等衛生上の改善の業務」
  4. 「労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備の業務」
  5. 「衛生教育の企画、実施等に関する業務」
  6. 「労働衛生統計の作成に関する業務」
  7. 「看護師又は准看護師の業務」
  8. 「労働衛生関係の作業主任者としての業務」
  9. 「労働衛生関係の試験研究機関における労働衛生関係の試験研究の業務」
  10. 「自衛隊の衛生担当者、衛生隊員の業務」
  11. 「保健所職員のうち、試験研究に従事する者の業務」
  12. 「建築物環境衛生管理技術者の業務」
  13. 「その他」

これらの受験資格を見たときに、自分に受験資格があるのかピンとこない方もいると思います。受験の手引きを熟読して対応してください。尚、ここから以下の部分はくれぐれも個人の責任で判断いただきたいのですが、3「作業条件、施設等衛生上の改善の業務」については日常の清掃、ゴミ捨て等も含まれると解釈する事業者もあるようです。

この考え方で言えば、最終学歴が大学卒の場合勤続年数1年以上、高校卒の場合勤続年数3年以上で受験資格が得られることになります。また事業者証明書の提出があれば、試験実施団体である「安全衛生技術試験協会」からその詳細にまでチェックが入ることは皆無のようです。

第一種衛生管理者試験の試験対策

試験対策は過去問に尽きます。初見の問題が「0」というわけではありませんが、試験対策としては過去問のみで十分です。無料で利用できるものとして「SAT衛生管理者」のホームページから過去問と解説がダウンロードできるので利用するとよいでしょう。さらに教科書的なものが必要であれば、成美堂出版の「第1種衛生管理者集中レッスン」をお勧めします。

過去問についてコンパントにまとめた解説とイラストなどで要点やイメージがつかみやすくなっています。

なお、さまざまな出版物の中には「予想問題」と銘打ってあるものもありますがそこまでの対策は実質的に不要であると思います。過去問を繰り返し解くことで合格は近づき、(100%の正解率が前提ではありますが)9割の正答率が出せるようになれば、自信を持って受験して大丈夫だと思います。ただし、回答を丸覚えするのではなく、正誤の理由まできっちりと覚えることが必要です。

また衛生管理者の試験では、特に労働安全衛生法などで事務職経験者には馴染のない言葉も出てきます。たとえば移動式クレーンの事故防止対策で「アウトリガー」という言葉が出てきます。一度調べてしまえば「なんだ、知っているよ」という方が大多数だと思いますが、言葉とイメージを一致させる作業をしないと範囲の広い衛生管理者試験では知らない言葉に苦労をすると思います。わからない言葉は携帯電話、パソコンでチェックするようにしましょう。特に、全く知らない言葉については画像検索をかけるのも理解を助けてくれます。面倒かもしれませんが、この地味な作業は理解をするうえで早道となります。

学習期間は個人差があると思います。3か月から半年程度を目安にするとよいと思います。私の場合は、1級ボイラー技士や1級土木施工管理技士などの資格を取得していたため、労働法、全衛法の多少の知識や専門語句への馴染もあったため、3か月程度、毎日1時間の学習ペースだったと思います。

なお、本番の試験はマークシート方式になります。どうしてもわからない問題や、お手上げのものはカンで解くことになりますが、普段から過去問に取り組む際もカンを鍛える努力をしてみましょう。これは「ヒキの強さ」を鍛えるという意味ではありません。独特の言い回し、不自然な語句、断定的な語句など他の選択肢とは異なる「何か」から答えを導き出すという方法です。すでに国家試験の受験経験がある方はこういったテクニックを既にお持ちの方もいらっしゃるかとは思いますが、初めて受験される方や成績が思うように伸びない方はこういった「テクニック」も磨いてみるとよいでしょう。

試験

試験時間は13時30分から16時30分まで3時間あります。

  • 労働衛生 有害業務にかかわるもの      10問 80点
    有害業務にかかわるもの以外のもの 7問  70点
  • 関係法令 有害業務にかかわるもの      10問 80点
    有害業務にかかわるもの以外のもの 7問  70点
  • 労働整理                  10問 100点

という試験内容となっています。受験対策を十分した方でしたら、60分あれば十分回答できると思います。稀に試験終了時間が近づいてもマークシートを記入している人がいますが、こういった人は「まじめな人」ではなく「勉強不足な人」です。早い人ならば見直し、マークシートのチェックも含めて60分程度ですべて完了させることができると思います。

ただ、試験会場の退出可能時間が来ても、問題用紙を持ち帰れる時間までは待つことをお勧めします。試験終了から、合格発表までは1か月以上の場合もあります。時間がたつにつれ、自信をもってした解答もなんとなく不安になったり、マークシートの記入ミスがあったのではないかなど不安になる場合もあると思います。終わってしまったことは振り返っても仕方のないことですが、それでも問題用紙を持ち帰っていれば正誤の判断をすることができ、多少の精神安定にはなります。また持ち帰った問題用紙をもとに確実に合格していると判断できれば、他の人よりも早く他の資格や上位資格にチャレンジすることもできるでしょう。

受験会場について

2級ボイラーなど受験者数の多い試験と日程が被ってしまうと駐車場確保が一気に困難になってしまうため、他の試験日程を「安全衛生技術試験協会」のホームページなどで事前に確認しておくようにしましょう。余談になりますが、私が1級ボイラー技士を受験した時もこちらの会場でしたが、朝9時の試験に間に合うよう、5時前に自宅を出た記憶があります。

第1種衛生管理者の試験は、基本、午後からですが、試験の当日に長時間の移動を強いられることに変わりはありません。そういった思いをするのが嫌だという方は試験会場近くでの前泊も検討しましょう。また、年に1度出張試験が実施されていて、各都道府県で受験することも可能となります。急ぎの資格取得が必要でない方は、こういった制度を利用してみるのもよいかもしれません。

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