独学で英検準1級合格を勝ち取るまでにかかった努力と根性の2年間

独学で英検準1級合格を勝ち取るまでにかかった努力と根性の2年間

私は英検2級に高校3年生で独学で合格しました。過去問を解くだけでストレート合格でした。英語は中学生の頃からすごく得意で、英検準1級に合格することもそれほど難しくはないだろうと甘く見ていたところがあります。

しかし合格までに私はなんと6回も試験を受けたのです。英検は年に3回受けることができるのですが受験料は6900円と大変お金がかかります。

苦節2年間(合計6回受験)にしてようやく合格を勝ち取りました。どのように勉強を進めていったかを以下のテーマに沿ってお話したいと思います。
1、語彙力強化対策
2、長文読解力強化対策
3、リスニング、スピーキング力強化対策

語彙力強化対策

英検準1級を勝ち取るためには、選択式の語彙問題は1問も落とさないというくらいの気迫と実力が必要となります。英検の語彙の特徴としては受ける級ごとに出題される英単語、イディオムの層がほぼ決まっていることが挙げられます。英検準1級レベルとして私は約1万語以上の習得を目指しました。

受験勉強を頑張っていた当時、ある個人の方が立ち上げた上位レベルの英単語習得を目指す「アンチバベルの塔」というブログを知り、それを参考に1万語以上の習得に向けコツコツと学習を始めました。

やり方はランダムハウスという34万語以上を収録した英和辞典と適当な大きさに切った画用紙、カードをまとめるリングです。ランダムハウス英和辞典を書店に予約し初めて手にした時は感動でよし!がんばるぞ!という気持ちになったことを今でも鮮明に覚えています。

画用紙で作ったカードの表に英単語やイディオムと発音記号を書き裏に意味、品詞、同意表現などをばんばん書き込んでいきました。

アンチバベルの塔のブロガーさんは語彙にまつわるイラストや写真をパソコンからプリントアウトしてカードに貼りつけていました。イメージでより覚えやすくなるそうです。

その他に私が行ったことは、英検準1級用の英単語の本を買い分からないものが1つもないようにしらみつぶしに覚えていったことです。それが終わると書店にある英検準1級対策用の過去問、対策本を全て買い徹底的に演習を重ねました。最終的には問題全てを暗記してしまうほどの学習量に到達していました。私はこの方法で語彙問題に関しては全くノーミスになりました。

長文読解問題強化

語彙力強化はうまくいきましたが、最大の難点は長文読解問題でした。社会、エッセイ、文化、情報、科学など幅広く出題されるためテーマにより解ける解けないの差が大きくでてしまうのです。知っている内容が出るとやはり解きやすいですよね。

長文読解力をつけるためには新聞などをよく読み様々なことについて知識や見識を広げることがとても大切であると痛感しました。

長文読解力の力をつけるためにNewsweekやTimesを定期的に購読して徹底して速読、段落ごとに内容をまとめる(要旨把握)勉強に時間をかけました。

英検は時間との戦いですので、1文1文をじっくり読むことよりも段落ごとに意味内容を適切に掴んでいくことが得点につながるのです。この読み方はパラグラフリーディングと呼ばれるものです。段落ごとに筆者が1番言いたいことは1つ。それをつなげると文全体の要約が完成します。

パラグラフリーディングを行いながら、英字新聞を読みある程度読解力がついた後はひたすら過去問演習に入りました。

時間感覚を身につけるために常に時計を見ながら取り組みました。1番力を入れたことは復習でかなりの時間をかけたと思います。

内容を全くつかめなかった場合は、ノートにコピーを貼り付け全訳を書いていったこともあります。最終的にはやはり語彙問題同様問題のみならず、和訳まで全て暗記するところまでに達していました。

補足事項になりますが、英検準1級を目指される方は長文を読むときはスラッシュリーディングも取り入れるようにした方がよいと思います。速読法です。スラッシュリーディングとは、英文を小さい意味のまとまりごとにスラッシュを置きながら前から前から読んでいく方法です。

頭を読み、後ろを読み、また前を読みなどしていたら時間が足りなくなってしまいます。もしこの読み方を取り入れていないならばぜひ長文を読むときに使ってみてください。すぐに慣れると思います。

リスニング、スピーキング力の強化

日本人はリスニングとスピーキングが苦手だと言われます。これは日本における英語学習が受験を重視したライティング、リーディングを中心に行われているからです。

「9歳の壁」という言葉を聞いたことはありますか?9才を過ぎると母国語と日本語を区別するようになるため自然なネイティブの発音が耳に入ってこないそうなんです。

LやRの聞き取りが難しくなり苦手な人が多いのはこのためだと言われています。私もリスニングやスピーキングがとても苦手でしたが、合格を勝ち取るためにはどうしても力をつけなければなりませんでした。

そこで始めたのがシャドーイングという学習方法です。この学習方法はCNNの学習誌を購入したことがきっかけで知りました。

シャドーイングとはネイティブの発話の後に続いてテキストを見ずに同じように発話します。CNN のテキストはシャドーイング用に作られているので、CDをいちいちとめる必要がありません。

テキストは見ないようにして耳や口に意識を集中させます。このシャドーイングを初めてから私は英語特有の発音や抑揚、リズムを身につけることに成功しました。

その時初めて英語には日本語にはない発音というものが存在していることに気づきました。日本語にないから理解できるはずがないのです。CNN で1年間基礎力をつけた後は徹底して過去問演習に入りました。

英検準1級のリスニングで聞き取るのが難しいな、と感じたテーマは数値がたくさん出てくるものです。天気などでも数がいくつか出てくると頭が混乱してしまいます。

例えばten thousands が1万とぱっと出てくればよいのですが、数値に慣れていないと0が4つあるから~えっと~とやっているうちに会話がどんどん進んでいってしまうのです。

英語→日本語というタイムロスをなくすために、英語を英語で日本語に訳さなくても理解できるようにと徹底して数値の勉強にも取り組みました。

このおかげで不得意だったリスニングの力もつけることができました。語彙力とリスニング力がしっかりつくとスピーキングは驚くほど簡単にできるようになります。ただし日常生活の中ではネイティブの人と英会話をする機会がないので私は国際交流会館のバザーの手伝いに積極的に参加し英会話をする機会を作っていきました。

最後に

いかがでしたか?英検2級と準1級の壁は他の級に比べてすごく厚いと思います。英検準1級に合格すればかなりの実力がついているので 、スムーズに英検1級対策に移っていくことができます。

実際に私は現在英検1級合格に向け学習を進めているのですが、学習時間や方法については英検準1級とほぼ同じです。

ただしライティングのみが1級になるとかなりレベルが上がりますので、ライティングのみ先生にお願いして採点をしてアドバイスをいただいています。皆さんの英検準1級合格に向け参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!

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