秘書検定2級に合格した勉強法と使用したテキスト

秘書検定2級に合格した勉強法と使用したテキスト

転職のため新たな資格を身につけたいと思い、秘書検定2級を受験しました。3級も受けたことのない私でしたが、合格することができました。私がゼロから勉強して秘書検定2級に合格した方法をお伝えしようと思います。

使用した教材

公益財団法人実務技能検定協会編「秘書検定2級実問題集」いわゆる「過去問」集です。

第105~110回検定問題が収録されており、回答だけでなく解説もついています。また、一冊の三分の一くらいは「要点整理」となっていて参考書のように読むことができます。

私が使用した教材は上記の「秘書検定2級実問題集」ただ一冊だけでしたが、他の教材も併せて勉強されるほうが安心かと思います。理由は後述します。

秘書検定2級の勉強方法

勉強を始めたのは試験の2週間前からです。2週間、毎日勉強していました。最初は一日1時間くらい、終わりのころは一日10分くらいでした。勉強に使った教材は上記の「秘書検定2級実問題集」一冊のみです。

分からなかったところだけを繰り返し学ぶ方法で勉強を進めました。過去問を解いて正解だったところはもう解きません。間違えたところだけをまた解きます。二回、三回、とそれを繰り返すうち、間違える問題が減りますから、次に解く問題数が減っていきます。そのため、日にちが経つほどに勉強時間が減っていきました。

当初は出題の半分くらいを間違えていましたが、2週間で全問正解できるようになりました。「要点整理」は最初に全体を読み、知らなかった部分をマークしました。全体を読んだのは最初の一回だけで、あとはマークしたところだけを確認していました。

社会人は有利?

秘書検定の3級・2級を受けるのは大学生が多いと聞いていました。実際に試験会場に行くと、女子大生だらけで驚きました。ところで、秘書検定というのは社会人としてのマナーを問われる問題が多いです。ですから、社会人経験のない学生に比べて社会人経験のある受験者は有利とされています。

私は社会人経験がありましたので正直余裕と思っていましたが、実際に過去問を解いてみると半分以上を間違えてしまうという状態でした。社会人経験があるとはいっても、業種や職種によって経験は人それぞれです。その中で実際に体験したマナーやシチュエーションなら良いのですが、そうでないケースの出題も秘書検定で出題されます。

このような場合は体験していないことなので答えにくいのです。そうはいっても、大学生よりも有利であることは間違いないでしょう。私自身が大学生だったころの事を思い出してみてもやはり、あの頃の自分は社会常識に欠けていたと思いますので。

教材は複数あると安心

試験会場に行って驚いたことがあります。会場で試験開始を待つ間、多くの受験生が教材を開き最後の復習をしますが、受験生の大半が持参していた教材は、私が持っていたものと違っていたのです。

私が使っていた教材は、公益財団法人実務技能検定協会編「秘書検定2級実問題集」です。対して、他の多くの受験生が持っていた教材は別のものでした。佐藤一明著「秘書検定2級に面白いほど受かる本カラー改訂版 出る順問題集」です。

ここで私は一気に不安になりました。「秘書検定2級実問題集」一冊だけの勉強は間違いだったのではと思い始めたのです。ですが、ここまで来てしまったらもうどうしようもありません。もし私が過去の自分にアドバイスができるのならば「秘書検定2級実問題集」と「秘書検定2級に面白いほど受かる本カラー改訂版 出る順問題集」の二冊を買うように言います。

秘書検定2級試験当日

秘書検定2級は筆記のみで、マークシート方式、試験時間は2時間となります。私が受けた第115回試験の問題数は全部で35問です。選択問題が31問で、記述問題が4問でした。試験時間2時間というのは、かなり余裕のある時間です。私は1時間ほどで全ての問題を終えていました。(過去問でもそうでした。)

試験開始から1時間10分後に試験会場を退室でき、私はその時に退室しました。同じ教室にいた受験者の8割程度が同時に退室していましたので通常、1時間前後で全問解き終えることが出来る試験ということでしょう。なお、試験問題は持ち帰ることが可能です。

秘書検定2級試験結果

試験の手ごたえは、正直言って良くありませんでした。すぐに答えが分かったのは半分くらいで、もう半分は消去法で絞った上、当てずっぽうという状態でした。

秘書検定の出題は「理論」と「技術」の二つの種類があり、それぞれの得点が60%以上で合格となります。私の場合、自信を持って回答できたのが半分くらいでしたから、合格できるか不安でした。ギリギリ合格かギリギリ不合格かのどちらか、という感覚でした。

後日、合格が分かった時には心底ほっとしたものです。試験問題を持ち帰ることが出来ますし、後に模範解答も発表されますので自己採点を行うこともできるのですが、秘書検定は配点を公表しませんので、(正答率が相当に高い人は別として)最終的な合否は自己採点では分からないのです。

まとめ

秘書検定は3級から順に受けずにいきなり2級を受けても大丈夫です。秘書検定の試験問題は過去に出題されたのと似通った問題が巡ってくると言われていますので、過去問をこなすことが一番の近道だと考えられます。しかし私が実際に試験を受けてみて感じたのは、過去問集一冊では安心できないということです。

一冊の過去問集だけを繰り返し解いていると、2~3回目で問題と答えの組み合わせを覚えてしまい、問題を終わりまで読まずに解答するようになっていました。これではあまり勉強になっていないということが今は分かります。

私は一冊の過去問集で秘書検定2級に合格しましたが、試験中の手ごたえは良くなく、合格発表があるまで不安でした。複数の教材を用い、もっと幅広く過去問を解いていれば安心できたと思います。私が使った公益財団法人実務技能検定協会編「秘書検定2級実問題集」は、分かりやすく、勉強しやすい教材でした。

試験会場で多くの人が持っていた佐藤一明著「秘書検定2級に面白いほど受かる本カラー改訂版 出る順問題集」も信頼のおける教材であると考えられます。秘書検定2級の受験を検討されている方は、「秘書検定2級実問題集」と「秘書検定2級に面白いほど受かる本カラー改訂版 出る順問題集」の二冊で勉強されると良いでしょう。

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